“宇宙最強”の15.6型ワイドノートPC「Alienware M15x」で遊ぶエイリアンでリアル彼女(2/2 ページ)

» 2010年01月22日 12時22分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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コストパフォーマンスの高い弟分

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果。HDDは5.5と5点台だがそれ以外は7点前後の非常に高いスコアをマークしている

 それでは定番ベンチマークテストでAlienware M15xの実力を見ていこう。テストしたのは、PCMark05、3DMark06、PCMark Vantage、3DMark Vantage、FANTASY XI Official Benchmark 3、そして「リアル彼女ベンチマーク」だ。なお、評価機が搭載する64ビット版Windows 7 Home PremiumではPCMark05の総合結果が出ないため、それ以外を参考値として掲載している。また、PCMark05とPCMark06は比較対象としてAlienware M17xの旧モデルを並べた。スペックはCPUがCore 2 Extreme QX9300(2.53GHz)、メモリが4Gバイト、グラフィックスはGeForce GTX 280M×2のSLI構成だ。

 結果を見ると、Alienwareの名にふさわしく15型ワイドクラスのノートPCとしては破格のパフォーマンスを発揮した。旧世代とはいえ、さすがに最高のグラフィックスオプションを搭載したM17xには及ばないものの、PCMark05のCPUスコアもM17xの8039に対して7063と健闘しており、動作クロックを最高2.8GHzまで引き上げるCore i7-720QM(1.6GHz)のTurbo Boostの効果が見て取れる。

PCMark05とPCMark Vantageの結果

 また、3D性能を測るベンチマークテストでも3DMark06で11224、3DMark Vantageで5633と、負荷の高い処理をかけなければまずまずのスコアで、GeForce GTX 280M×2との価格差を考えれば十分に納得できる結果だ。FANTASY XI Official Benchmark 3では1万を超えることができなかったが、Highでも7581とこの程度のゲームであれば軽くこなせる実力は持っている。なお、“オマケ”として実施したリアル彼女ベンチは、ノーマル設定でRANK S(52Real)をマークしたが、ハイクオリティ設定ではRANK A(29Real)と30fpsを割ってしまった。何か非常に残念な気もするが、マッチョなFPSゲームの似合うAlienwareのユーザーがこの結果を見て購入をためらうなどということはないと信じたい。

PCMark06(1280×1024ドット)と3DMark Vantage、FFベンチの結果

推奨スペックの高さから(一部のユーザーの間で)話題になった「リアル彼女」のベンチマークも試してみた。ノーマル設定なら結果は52Real(fps)

 なお、M15xの排熱処理はかなり優秀で、システムに高い負荷をかけた状態が続いても、キーボードやパームレストが熱を帯びることはなかった。ただし、さすがにファンの回転音は耳につくので、ゲーム内の環境音が重要なプレイ要素になるタイトルを遊ぶときはヘッドフォンを着用するほうがいいかもしれない。


 上位機のAlienware M17xがモデルチェンジを果たしたため、最新システムやネブラ・レッドのカラーバリエーションを求めてあえてAlienware M15xを選ぶ、という選択肢はなくなったものの、総合的なデザインも含めたゲーミングノートPCとしての仕上がりは、“Alienwareブランドらしい”高い域に達しており、コストパフォーマンスもまずまずだ。それほど高い性能はいらないけどゲーミングPCらしさを味わいたいという人や、高い性能を要求するゲームタイトル向けにはすでにハイスペックなデスクトップPCを持っている、という人であれば、LANパーティなどのお出かけ用にAlienware M15xを検討する価値はありそうだ。

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