R400X2が搭載するCPUは、Sandy Bridgeこと第2世代Core i5-2410M(2.30GHz)だ。コア数は2でHyper-Threadingによって4スレッドの同時実行が可能である。2コア駆動の標準クロックは2.30GHzだがTurboBoostによるクロックアップ動作で、最高クロックは2.9GHzまで跳ね上がる(TDPは35ワット)。
メインメモリはDDR3(PC3-10600)のSO-DIMMで標準で4Gバイトモジュール1枚が差さっている(シングルチャネル動作)。空きスロットが1基あるので、ここに4Gバイトモジュールを搭載すれば、デュアルチャネル駆動の8Gバイトになる。標準搭載されるOSが64ビット版のWindows7 Home Premiumなので、最大の8Gバイトまで積んでおくと、より快適になるだろう。
HDDは750Gバイト(2.5インチ、SATA、5400回転)が搭載されている。BTOでは2000円弱の上乗せで1Tバイトに容量アップできるため、容量不足の不安がある人は検討してみるといいだろう。また、高速転送が可能なSSD(容量は80Gバイト)構成も選ぶことができ、パフォーマンスを追求したいなら検討したい。HDDへは本体底面部のカバーを外すだけでアクセスできるので交換も簡単に行える。
搭載チップセットはIntel HM65 Expressで、CPU内蔵グラフィックス機能のIntel HD Graphics 3000が有効になっている。ただ、前述したように内蔵グラフィックス以外に別途外部グラフィックスとしてAMDのRadeon HD 6730M(グラフィックスメモリー1Gバイト)を搭載する。このグGPUは、AC電源による動作とバッテリーでの動作で自動的にGPUを切り替える「PowerPlay」という、AMDのGPU切り替え技術に対応しており、バッテリー駆動の時間を延ばすのに一役買っている。
なお、PowerPlayでは、AC電源での動作とバッテリー駆動での自動切り替え、または手動によるGPU切り替えしか行えなず、アプリケーションごとにGPU動作を個別に指定することはできない。AC電源による駆動では、標準でRadeon HD 6730Mを使った動作になる。バッテリー駆動時間は、メーカー公称で約4.6時間以上となっており、枕元に置いて寝る前にBDタイトルを見るという使い方ならAC電源を使わなくてもすみそうだ。
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