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» 2011年12月16日 18時34分 UPDATE

あとは…あとはHDDだ:そんなに安くて大丈夫か──5800円の自作NASキット「RockDisk」実力チェック (1/3)

低価格ながらも、かなり高速でスマホ連携機能もしっかり搭載する自作NASキットが発売された。早速、挑戦者「RockDisk」のパフォーマンスをチェックする。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

5800円の自作NASキット「RockDisk」

photo 挑戦者ブランドの自作NASキット「RockDisk」 価格は5800円だ

 「RockDisk(ロックディスク)」は、アイ・オー・データ機器が展開するオリジナルブランド“挑戦者”から登場した最新の自作NASキットだ。

 本機は、自分で3.5インチHDD(Serial ATA対応)を組み込んで運用する“自作キット”ながら、リモートアクセスやスマートフォン対応など、いまどきのニーズにも沿った豊富な機能を持っている。

 それでいて、価格は5800円(税込み、以下同)。かなりお手ごろな価格帯を実現する。そんな価格で大丈夫か──。パフォーマンスや使い勝手を検証していこう。

 なお、挑戦者ブランドは保証を初期不良交換のみ(有償で延長可能)と限定し、電話などによる使用方法のサポートも原則行わない一方で、リーズナブルな価格で提供するアイオープラザのオリジナルブランドという位置付けとなっている。自ら必要な情報を収集し、問題を解決できる人向けだ。

 もっとも、サポートなしといっても売りっぱなしではなく、製品情報サイトでは詳細な参考情報が公開されているし、公式の「挑戦者掲示板」がユーザー同士の意見交換の場として用意されている。製品ごとにトピックが整理されて管理されており、そこで自ら質問したり、他のユーザーのやりとりを見て使い方のヒントを得ることができるようになっている。

シンプルでコンパクトなボディデザイン、組み立ても容易

 ボディは樹脂製。オールブラックカラーをまとう、きわめてシンプルなデザインとなっている。本体サイズは、43(幅)×195(奥行き)×120(高さ)ミリと、一般的な外付けHDDと大きく変わらない。設置は縦置き/横置きともに可能で、それぞれの底面にあたる面にゴム足が装着されている。

photophotophoto 黒いボディに赤文字で「RockDisk」。前面に状態表示LED、背面にNidec製ファン、電源ボタン、USB 2.0(Mini-B)、1000BASE-Tの有線LANが備わる

 電源は内蔵せず、付属するACアダプタで駆動する。いわゆる“ヤスモノ”なHDDケースなどはACアダプタが妙に“巨大”だったり、DCプラグやケースの作りが雑で粗い製品があったりと、露骨なコストダウンが目立つものもあるが、さすがに国内メーカーだけあってそのようなことはない。ACアダプタもしっかりとしたものが付属している。

 ボタンや端子類は背面にまとめられている。電源ボタンのほか、有線LANポート(1000BASE-T対応)、リセットボタン、DC入力、USB Mini-B(USB2.0対応)を実装する。USBポートは、USBケーブルを使ってPCと直接接続することも可能になっている。

 また、背面には高信頼の日本電産/Nidec製の冷却ファンを搭載する。動作音は、環境音32デシベルの部屋で正面から5センチの距離で測定すると37デシベル程度だった。低く抑えられた音で、耳障りな印象はない。空調やほかの家電機器が動作する部屋で、30センチも離れた場所に設置すればまったく気にならないレベルだ。

組み立ては簡単、3TバイトHDDにも対応

 組み立ても簡単である。背面のネジを1つ外すと背面とサイドカバーが引き出せ、内部へアクセスできる。内部にはメイン基板と一体化した3.5インチベイが用意されており、基板のSerial ATAコネクタにHDDを差し込み、ベイにネジ止めするだけで完了だ。

photophotophoto 内部へはネジを1つ外すだけで簡単にアクセスできる。用意した3.5インチHDDを装着すれば準備は完了だ。もちろん、方法を工夫すれば2.5インチSSDなども装着できるだろう

 使用できるHDDは、Serial ATA(3Gbps)インタフェースの3.5インチHDDだ。個別の動作保証があるわけではないが、動作確認済みHDDの一覧が同社のWebページで公開されているので参考にしてほしい。

 もっとも、2011年12月現在新品として購入できるHDDであればたいていは大丈夫と思われ、リストにはウエスタンデジタル「WD30EZRS」やシーゲイト「ST33000651AS」など、3TバイトのHDDも動作確認済みHDDに含まれている。このため、いわゆる「2Tバイトの壁(2.2Tiバイトの壁)」の心配はないようだ。また、今回は検証に間に合わなかったが、先日登場した2011年12月現在で単一HDDで最大容量となる「4TバイトHDD」でも試してみたかった。


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