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» 2012年11月07日 11時00分 UPDATE

nasne使うなら一緒に導入せよっ:最大600Mbps、国内最速スペックの無線LANルータ「WZR-D1100H」をチェック (1/2)

802.11acの“技術の一部”を取り入れたという、現時点国内最速スペックの無線LAN機器が「WZR-D1100H/E」だ。どんな利用シーンに向くか──ずばり、リビングルームにあるAV機器の無線化である。

[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]

「nasne」も高速無線LAN環境で活用するには

photo リビングルームのネットワーク対応AV機器は、イーサネットコンバータの導入でまとめて無線LAN化できる

 最近、よくも悪くも街中で「Wi-Fi=無線LAN」スポットが増えており、無線LANはPC利用者はもちろん、スマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機利用者にもあたり前の機能となった。では、自宅ではどうしているか。PCやスマートフォンの無線LAN接続は普通だが、それ以外にテレビやレコーダー、据え置きゲーム機などネットワーク対応の家庭用AV機器・ゲーム機をどうしようと考える人が同じく増えている。

 自宅ならば「5GHz帯対応の無線LAN」を積極活用したい。なぜ5GHz帯なのか、なぜAV機器用に勧められるのか、詳しくは『特集:「5GHz帯無線LANルータ」導入のススメ』を参照願いたいが、5GHz帯は利用者急増により混雑する2.4GHz帯より高速かつ安定して通信できる可能性が高いためだ。映像・音声を途切れることなく伝送する必要のあるAV機器用途においては、特に「安定」がポイントになる(スマートフォンやベーシック志向のPCは2.4GHz帯のみとなる機器も多いが、iPhone 5をはじめ5GHz帯無線LAN対応機機は増えている)。

 もう1つの機会は「nasne」などネットワークと連携したAV機器利活用も一般的になってきたこと。nasneはLAN接続でDTCP-IP対応NASとして機能し、本体で受信した放送や録画した番組をLAN経由でPS3、PC(VAIOシリーズ)、Blu-rayレコーダーなど、コンテンツ保護規格 DTCP-IPに準拠したDLNA対応機機やソフトウェアで再生・配信できる機器だ。もちろんBlu-rayレコーダーやテレビ、あるいは地デジチューナー搭載の液晶一体型デスクトップPCなどにもDLNA機能を搭載する機器は多い。

 さてnasneについては、安定して大きなサイズのデータを滞りなく伝送する目的でそれぞれの機器を有線LAN接続して活用するよう推奨されているが、ワンルーム住まいやリビングルームだけで使うならまだしも、別の部屋、階上の部屋とLANケーブルで有線接続するとなると少し無理がある。こちら、どこかのLAN区間を無線化すれば、別の部屋でもnasneの機能を活用できるようになる──というわけだ。

photophotophoto 「VAIO TV with nasne」を使い、プライベートルームのVAIOでも快適に利用できる。nasneー有線ーWLI-H4-D600〜無線〜WZR-D1100H〜無線〜VAIO Zと接続している

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ある離れた区間を“高速仕様”で無線化──最大600Mbpsの無線LANルータ+イーサネットコンバータで実現

photo 最大600Mbpsでの無線LAN通信に対応する「WZR-D1100H」(手前)と同600Mbps通信対応のイーサネットコンバータ「WLI-H4-D600」(奥)。2つをセットにした「WZR-D1100H/E」も用意する。通販サイトにおける実売価格はWZR-D1100Hは1万4000円前後(2012年11月現在、以下同)、WLI-H4-D600は1万2000円前後、WZR-D1100H/Eは2万5000円前後

 できるだけ高速な仕様で、イーサネットコンバータも用意する無線LANルータ──そんな条件に合う機器がバッファロー「WZR-D1100H」だ。

 WZR-D1100Hは「無線LAN通信速度=最大600Mbps」を実現する、2012年11月現在国内家庭向け無線LAN機器として最速スペックとする点を特長とする。IEEE802.11nに続く次世代無線LAN規格と目される「802.11ac」の技術の一部を取り入れ、802.11acで採用される技術のうち、802.11nの64QAMからより密度の高い“256QAMの多値変調方式”を採用、802.11nの6ビット変調を“8ビット変調”に高密度化することで、802.11n比で伝送能力を1.33...倍に向上させた。3ストリーム/最大450Mbpsの802.11nをベースに、約1.3倍となる600Mbpsまで最大速度を高めている。

 親機となるWZR-D1100Hとともに、600Mbps通信対応イーサネットコンバータ「WLI-H4-D600」およびイーサネットコンバータセットパッケージ「WZR-D1100H/E」も用意する。本機の最大600Mbps通信は現時点WLI-H4-D600との通信でのみ利用できるので、AV機器の無線LAN化と同時にネットワーク再生時の「高速・安定」を望む今回は、それぞれをセットで導入するのが向いている。

 イーサネットコンバータは無線LANルータの親機に対する子機──というより、離れた場所で接続するために用いる長いLANケーブル部分を無線化する機能を持つと考えてもよい。この部分を、802.11n(の現時点最大450Mbps)よりポテンシャルが高いと想定される802.11ac技術を用いた最大600Mbpsで接続することで、より安心感を高める計画だ。なお、無線LAN搭載ノートPCとは既存のIEEE802.11n接続となるが、IEE802.11nも2.4GHz帯/5GHz帯それぞれで最大450Mbps/3×3 MIMOでの通信をサポートする。PCやスマートデバイスにおける一般利用の範囲においては……今のところこのスペックで不足はないだろう。

photophoto それぞれを正面、後面から。正面の“AOSS”ボタンは同社の簡単無線LAN設定機能「AOSS 2」用のもの。接続時左のWLI-H4-D600はLANポート×4と5GHz帯固定スイッチ、電源スイッチを、右のWZR-D1100HはLANポート×4、WANポート×1、USB×1(簡易NAS機能用)、ルータモードスイッチ、電源スイッチが備わる。これまでのバッファロー製無線LANルータと比べ、アンテナを内蔵とブラック/グレー基調のボディによりすっきりスマートなデザインを採用した
photophoto 付属するスタンドで横置き設置も可能。底面にSSIDや暗号化キー、Web設定ツールの初期パスワード、“AOSS2”設定用のAOSS認証キーなどが記載された「セットアップカード」を収納しておける
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