「クリーンインストールすればよかったんじゃないの?」
「どっきぃぃぃぃぃっ」
と終わった前回。「使っている環境を残して、すぐに移行できるように」と、Windows 8 Proをアップグレードインストールしたが、使い始めて間もない(それこど、開封して、普段使うアプリケーションとオンラインサービスをインストールしたばかりの初日だったりする)段階だったら、クリーンインストールでもよかったんじゃないの、という鋭い指摘が入った。
クリーンインストールで気になるのが、ThinkPad X1 Carbonで搭載している各種デバイスのドライバが“もれなく”導入されるのか、標準で用意する数多くのユーティリティが導入できるのか、というあたりだ。ちなみに、アップグレードインストールでも、それまで導入していたアプリケーションやユーティリティ、ドライバは問題なくそのまま使い続けられたのかできるの? というのが気になって、アップグレードといえどWindows 8の導入に踏み込めないユーザーも少なくない。前回のアップグレードインストールでは、ドライバ、ユーティリティともに問題なく、Windows 7の環境と同様にすぐ使い始めることができた。
ただ、1点だけ。いま使っているThinkPad X1 Carbonは、「343-4LJ」という型番で、CPUが、Core i5-3317U(1.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.6GHz)、システムメモリは4Gバイト、データストレージは容量128GバイトのSSDと、ThinkPad X1 Carbonで用意する最小構成に近い、が、指紋センサーを標準で搭載するほか、Bluetooth v4.0も利用できる。この、Bluetoothが、アップグレードインストールでは、なぜか認識されなかった。
Bluetoothを有効にするには、レノボ・ジャパンのサポートWebページから、ThinkPad X1 Carbonの専用Webページにアクセスして、そこのダウンロードWebページにリストしている「ThinkPad Bluetooth と 拡張データレートソフトウェア(Windows 8 32 bit,64 bit)」を導入すると、Bluetoothが有効になる。
というわけで、クリーンインストールだ。今回のWindows 8はダウンロード版を導入しているが、最初の作業で、時間節約、いや、正直に言うと“面倒”で、「今すぐインストール」と選んでしまった……、ということは、Windows 8のインストールメディアが手元にない! そういう、後のことを考えない“ものぐさ”なユーザーは、「インストールした後からインストールディスクを作る方法はあるの?」と、悩んでしまうのだが、幸いにして同じようなユーザーはどうも多いらしく、日本マイクロソフトのQ&Aコミュニティーでも「よくある質問」として上がっている。
ダウンロード版の購入確認メール(メールタイトルは、「Windows 8 のご注文ありがとうございました(注文番号 なになになになに……)」)に、「Windows をダウンロードする必要がある場合は、新しいプロダクトキーをメモし、ここで入力してください」の、“ここ”にダウンロードWebページのリンクがある。そのWebページにアクセスするとWindows 8のインストールイメージがダウンロードできる。これを記録用DVDに保存すると、インストールメディアが入手できる。よかったよかった。
メディアさえ手に入ればこちらのもの。クリーンだろうとアップグレードだろうと、インストールし放題だー(ライセンスの範囲内)! と、勢いをつけたところで、か〜ぼんをまっさらにしてWindows 8 Proを入れてしまおう。
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