第10回 おぉ、“前”より速い!──Windows 8新機能「Hyper-V」で仮想マシン環境を構築モバイラーが選んだ「dynabook R632」(1/2 ページ)

» 2013年01月29日 15時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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「Hyper-V」を用いた仮想マシン環境を構成

photo 「dynabook R632/W1UGK(PR6321UGMNKW)」(東芝ダイレクトWebオリジナルモデル)

 前回は「dynabook R632/W1UGK」のOSを64ビット版Windows 8(無印)から64ビット版Windows 8 Proへアップグレードした。

 さて、Proへ単にアップグレードしただけでは「Hyper-V」機能はまだ有効になっていない。Hyper-Vとはマイクロソフトが提供する仮想化環境の構築に用いる機能の1つ。これまではサーバOS(Windows Server)向けに提供されていたが、このたび、クライアントOSのWindows 8でも利用できるようになった。今回はWindows 8マシン上で別のOS(Windows 7)を仮想的に動作させる環境をHyper-Vで実践してみよう。

 有効化といっても手順は簡単だ。コントロールパネル(あるいはWin+X)→プログラムと機能→「Windowsの機能の有効化または無効化(Windowsの機能)」より「Hyper-V」の項目にチェックを入れるだけ。10秒ほどで第一弾の処理が終わり、PCを再起動すると追加処理を実施。再び再起動するとHyper-V機能が有効になる。作業時間は実質3分ほどだ。


photo Hyper-Vでの仮想マシン作成もウィザードに従って操作するだけ。メモリや仮想パーティションはあとで動的に拡張することもできるので、作成時は好みの適当な構成でも構わない。初期導入は簡単だ

 続いて「Hyper-Vマネージャー」を起動して仮想マシン環境を作成する。インストールメディアについて、今回は所持するWindows 7のISOイメージをあらかじめ本機にコピーしておく方法をとった(光学ドライブのあるマシンなら、メディアをそのままマウント/認識させて使うのでもよい。ちなみにXP Modeと異なり、ライセンスは別途必要である)。

 このISOイメージをHyper-V上の仮想DVDドライブへマウントし、仮想マシンを起動すると、仮想マシン環境へWindows 7の初期インストールが始まる。今回の本機+ISOイメージでの実施においては15分ほどで終了した。一応、8Gバイトメモリ+高速256GバイトSSDと、Ultrabookとしてはかなり高速志向な仕様にカスタマイズしたWebオリジナルモデルの本機 PR6321UGMNKWの効果といったところもあるだろう。なお、裏(別タスク)では普通にWindows 8 Proが動作しているので、インストール中はWindows 8側でWebサイトやTwitterなどのWebサービスで暇つぶしをしていればすぐ終わる感じである。


東芝ダイレクト
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