Windows 8時代の「ZENBOOK」が満を持しての登場だ。
ASUSTeK Computer(ASUS)はZENBOOKシリーズ初のタッチ対応モデル「ZENBOOK Touch UX31A」を投入した。初代ZENBOOKは美しいデザインとコストパフォーマンスの高さで人気を博し、2代目の「ZENBOOK Prime」はIPS方式のフルHD液晶ディスプレイで差異化に成功、そして今回のZENBOOK TouchはWindows 8の採用とともにタッチパネルも加えて、着実な進化を遂げている。
Windows 8発売以降、タッチパネルを搭載するノートPCはメーカー各社から次々と登場しており、タッチ対応のZENBOOKが出てくるタイミングは、それらと比べればワンテンポ遅れた。しかし、広視野角の13.3型フルHD液晶ディスプレイやCore i7、8Gバイトメモリ、256GバイトSSDというハイスペックは魅力十分。タッチ対応ノートPCとして後発であるにも関わらず、強い存在感を放っている。
まずZENBOOK Touch UX31Aで注目すべき点は、ボディのサイズと重量だ。本体サイズは325(幅)×223(奥行き)×3〜18(高さ)ミリで、重量は約1.4キロ。実測での重量は1481グラムと、公称値よりもやや重かった。
従来モデルである「ZENBOOK Prime UX31A」の本体サイズと重量が325(幅)×226(奥行き)×3〜18(高さ)ミリ、約1.3キロであることを考えればすごさが分かる。タッチパネルを内蔵しても厚さが変わらず、重量の増加も100グラム程度に抑えた。奥行きについては3ミリ減っている。
Ultrabookを名乗る本体の厚さは、ディスプレイサイズが14型以上の場合は厚さ21ミリ以下、14型未満の場合は厚さ18ミリ以下が基準となる。タッチパネル搭載機においては、厚さが2ミリ増えても要件を満たすことになっているが、ZENBOOK Touch UX31Aの厚さは18ミリと、タッチパネル非搭載のUltrabook並の厚さを実現している。薄型軽量ボディを保ちつつ、タッチ操作に対応したところは見事だ。
アルミニウム合金の削り出しで作られたボディの設計やデザインは、従来機のZENBOOK Prime UX31Aからそのまま引き継いでいる。前方に向かって薄くなるくさび形のフォルム、同心円状にヘアラインを引いたスピン加工の天板、縦方向のヘアライン加工を施したパームレストと底面など、美しさと高い剛性を兼ね備えたボディは健在だ。
インタフェースも従来機と同様だ。両側面に1基ずつのUSB 3.0(右側面は電源オフ時の給電対応)のほか、アナログRGB出力(端子はMini-VGA)、Micro HDMI出力、マイク/ヘッドフォン共用端子、SDXC対応のSDメモリーカードスロットを装備し、ディスプレイ上部には92万画素のWebカメラを備える。音質面では、底面の内蔵ステレオスピーカーに加えて、Bang & Olfsen ICEpowerと共同開発したオーディオシステム「ASUS SonicMaster」を搭載しており、エンターテインメントコンテンツをしっかりした音で楽しめる。
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