米Dellは6月10日(現地時間)、米国ロサンゼルスで開催中のゲームショウ「E3」(Electronic Entertainment Expo)にて、ゲーミングPCブランド「ALIENWARE」の新モデルを発表、同日より販売を開始した。これを受けて日本国内でも製品説明会を実施。新しく生まれ変わったノート型の「ALIENWARE 14」「ALIENWARE 17」「ALIENWARE 18」および小型デスクトップの「ALIENWARE X51」を披露した。
新モデルに共通するトピックは、“Haswell”こと第4世代CoreプロセッサーとGeForce GTX 700Mシリーズの採用だ。特にALIENWARE 17とALIENWARE 18の上位モデル(プラチナ)はオーバークロック設定を施した第4世代Core i7を搭載、さらにALIENWARE 18は外部GPUを2基搭載するSLI構成になっている。
また、ボディデザインも刷新され、直線基調の独特のフォルムを踏襲しつつ、ステルス戦闘機やジェットエンジンのイメージを取り入れた近未来的なデザインに生まれ変わった。フレームにマグネシウム合金を用い、アルミニウムのシェルで包んだ外装は非常に重厚感がある仕上がり。実際に本体の60%にメタル素材を使用しているという(同社によると一般的なノートPCのメタル使用率は50%を切る)。
このほか、LANコントローラーにはネットワーク遅延を抑えるKiller 2200を採用。ボディ各所に埋め込まれたLEDやキーボードバックライトの色を制御する独自のLEDライティングシステム「AlienFx」は、「バトルフィールド3」や「League of Legends」などの人気タイトルを含む55を超えるゲームと連動して発光するようになった。
同社が「世界最速の14型ノートPC」と自信を見せる「ALIENWARE 14」は、334.98(幅)×258.35(奥行き)×40.12〜41.7(高さ)ミリの持ち運びも可能な本体サイズに、Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz)とGeForce GTX 765M(GDDR5 2Gバイト)を搭載可能な14型ノートPCだ。液晶ディスプレイは1920×1080ドット表示に対応し、ユーザーからリクエストが多かった非光沢パネルを採用。また、モバイルでの利用も考慮して、バッテリー駆動時間は約7時間を確保する。ストレージにmSATA接続の64GバイトのSSDをキャッシュとして使用し、応答性を高めているのもポイントだ。
インタフェースは、9-in-1メディアスロット、USB 3.0×3(うち1つは給電機能付き)、HDMI 1.4出力、Mini DisplayPort、音声入出力、ギガビットLAN(Killer 2200)、200万画素Webカメラなど。ラインアップはCPUやグラフィックスの違いで3モデルを用意し、OSはWindows 7 Home PremiumとWindows 8から選択できる。重量は約2.774キロ。
ALIENWARE 14の主なスペック | |||
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モデル名 | スタンダード | プレミアム | プラチナ |
CPU | Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz) | Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz) | Core i7-4900MQ(2.8GHz/最大3.8GHz) |
チップセット | Intel HM87 Express | ||
メモリ | 8GB(DDR3-1600MHz) | 16GB(DDR3-1600MHz) | 16GB(DDR3-1600MHz) |
ストレージ | 64GB SSD(mSATA)+750GB HDD | ||
グラフィックス | GeForce GT 750(1GB) | GeForce GTX 765M(2GB) | GeForce GTX 765M(2GB) |
ディスプレイ | 14型ワイド非光沢(1920×1080ドット) | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | Blu-rayコンボドライブ | Blu-rayコンボドライブ |
OS | 64ビット版Windows 7 Home Premiumまたは64ビット版Windows 8 | ||
価格 | 14万9980円 | 17万9980円 | 21万9980円 |
ALIENWARE 17は、デスクトップに代わるゲーミングマシンをコンセプトに開発した17型ワイドノートPC。上位モデルは、オーバークロック設定のCore i7-4900MQを採用し、最高クロックを100MHz引き上げた最大3.9GHzで動作する。外部GPUもNVIDIAの最新GPUの上位グレードであるGeForce GTX 780M(GDDR5 4Gバイト)を搭載、さらにオプションで倍速駆動(120Hz)のフルHDパネルも選択できる(ただし、倍速駆動のパネルを選択すると光沢仕様になる)。このほか、HDMI入力端子を装備し、ALIENWARE 17のディスプレイを家庭用ゲーム機などのディスプレイ代わりに利用できるのも目を引く。
インタフェースは、9-in-1メディアスロット、USB 3.0×4(うち1つは給電機能付き)、HDMI 1.4出力、HDMI 1.3入力、Mini DisplayPort、音声入出力、ギガビットLAN(Killerコントローラ)、200万画素Webカメラなど。本体サイズは、413.56(幅)×299(奥行き)×46.24〜48.46(高さ)ミリ、重量は約4.1501キロ。バッテリー駆動時間は未計測だが、3〜4時間ほど動作するとのこと。標準構成のラインアップは3モデル。OSはWindows 7 Home PremiumとWindows 8から選択可能。
なお、CPUにOC済みのCore i7-4930MX(最大4.3GHz駆動)を搭載する特別モデルも用意される(ただしこれはBTOに対応しない)。
ALIENWARE 17の主なスペック | |||
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モデル名 | スタンダード | プレミアム | プラチナ |
CPU | Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz) | Core i7-4800MQ(2.7GHz/最大3.7GHz) | Core i7-4900MQ(2.8GHz/最大3.9GHz) |
チップセット | Intel HM87 Express | ||
メモリ | 8GB(DDR3-1600MHz) | 16GB(DDR3-1600MHz) | 16GB(DDR3-1600MHz) |
ストレージ | 64GB SSD(mSATA)+750GB HDD | ||
グラフィックス | GeForce GTX 765M(2GB) | GeForce GTX 770M(3GB) | GeForce GTX 780M(4GB) |
ディスプレイ | 17.3型ワイド非光沢(1920×1080ドット) | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | Blu-rayコンボドライブ | Blu-rayコンボドライブ |
OS | 64ビット版Windows 7 Home Premiumまたは64ビット版Windows 8 | ||
価格 | 18万9980円 | 22万9980円 | 27万9980円 |
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