既報の通り、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は7月29日、Androidタブレット3製品の国内販売を発表した。ラインアップは7型サイズの「HP Slate7」、10.1型サイズの「HP SlateBook10 x2」、21.5型サイズの「HP Slate21」だ。2013年8月6日より順次発売する。
これらの製品は、2013年2月に行われた「Mobile World Congress 2013」や、6月に開催した事業戦略説明・新製品発表イベント「HP World Tour 2013」などで発表した製品であり、今回国内での発売日と価格が決まった形だ。
HP Slate7はAndroid 4.1搭載のタブレット。2013年2月に行われた「Mobile World Congress 2013」で発表した製品で、米国などではすでに販売している。ラインアップは直販サイト“HP DirectPlus”限定販売の8Gバイトモデルと量販店限定の16Gバイトモデルを用意。直販モデルの発売日は2013年8月6日で、価格は1万3860円。量販店モデルの想定実売価格は2万円前後で、2013年8月下旬に発売する。
タブレット端末で初めて「Beats Audio」に対応し、音にこだわったタブレットとして訴求する。CPUにデュアルコアのCortex-A9(1.6GHz)を採用し、1Gバイトメモリ、8Gバイト/16Gバイトストレージ(eMMC)、1024×600ドット表示のタッチ対応7型ディスプレイを搭載する。
インタフェースはMicro USB、microSDカードスロット(SDHC対応)、30万画素のインカメラ、300万画素のアウトカメラなどを備えた。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 2.1+EDRを利用可能だ。センサーは加速度センサーを内蔵する。OSはAndroid 4.1で、Android 4.2へのアップデートについては「現時点で未定」(同社)という。
バッテリー動作時間(連続動画再生)は約5時間で、本体サイズは約116(幅)×197(高さ)×10.7(厚さ)ミリ。重量は約370グラムだ。ボディカラーはシルバー、レッドの2色を用意する。
グローバルでは169ドルで販売する8Gバイトモデルを、円安傾向にも関わらず1万3860円で販売する理由について、同社 取締役副社長の岡隆史氏は「世界的に7型タブレットの生産量が増加し、製造コストが安くなった。健全に事業が行える程度の価格設定だ」と述べた。
HP Slatebook10 x2は10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するAndroidタブレットだ。着脱可能なキーボードドックが付属する。Tegra 4を搭載し、1920×1200ドット表示に対応するタッチ対応ディスプレイ(IPSパネル)が特長だ。2013年9月上旬に“HP DirectPlus”限定で発売する予定。価格は5万円前後からとなる見込み。
主な仕様はCPUがTegra 4(1.8GHz)、メモリは2Gバイト、ストレージは16Gバイトまたは64Gバイト(eMMC)となる。タブレット部はmicroSDカードスロットと音声入出力、30万画素のインカメラや300万画素のアウトカメラを搭載し、キーボードドックにUSB 2.0やHDMI出力、音声入出力を備えた。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetoothを利用可能で、OSはAndroid 4.2だ。センサーは加速度センサー、ジャイロスコープ、デジタルコンパスを搭載する。
キーボードドックには84キーのアイソレーションキーボードを搭載し、2セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵する。タブレット単体でのバッテリー動作時間は約8時間45分で、キーボードドックとの合体時には約14時間45分に増えるという。
本体サイズと重量は、タブレットが258(幅)×182.2(奥行き)×9.6(厚さ)ミリで約600グラム、キーボードドックとの合体時が258(幅)×193.8(奥行き)×20.5〜22.5(厚さ)ミリで、約1.25キロとなる。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色だ。
HP Slate21はフルHD(1920×1080ドット)表示に対応する21.5型ワイド液晶ディスプレイを内蔵するAndroidタブレット。背面にスタンドを備えており、ディスプレイの角度を15度〜70度に調節可能だ。キーボードやマウスも付属しており、画面を立ててデスクトップPCのように使える。2013年9月上旬に“HP DirectPlus”限定で発売する予定で、価格は4万円前後となる見込み。
普段使い慣れているインタフェースを大画面で操作したい、というユーザーニーズがあることから開発された製品だという。OSはAndroid 4.2で、家庭向けのマシンとしてマルチユーザーのアカウント作成に対応する。主なスペックはCPUがTegra 4(1.8GHz)、メモリが1Gバイト、ストレージ容量が8Gバイト(eMMC)など。
インタフェースはSDメモリーカードスロット(最大16Gバイト)、USB 2.0×3(USBホスト非対応)、ヘッドフォン出力、92万画素のインカメラなどを搭載。IEEE802.11a/b/g/n対応無線LANと、Bluetooth 3.0のほか、100BASE-TX対応有線LANも利用可能だ。本体サイズは約531(幅)×169〜330(奥行き)×155〜346(高さ)ミリで、重量は約5キロ。100×100ミリのVESAマウントにも対応する。
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