SIMロックフリー+3バンドLTE対応は何が便利か──「b-mobile4G WiFi3」をチェックするau iPhone 5のSIMで使えるかも試す(1/2 ページ)

» 2013年08月06日 10時20分 公開
[島田純,ITmedia]
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SIMロックフリーのポータブルWi-Fiルータ、下り最大100MbpsのLTE通信が可能

photo b-mobile4G WiFi3と、日本通信のSIMカードサービス「b-mobile 4G Fair(microSIM)」

 「本来あり得ない理由」によって急遽販売が延期されるドタバタがあり、別の意味で話題になってしまった日本通信の「b-mobile4G WiFi3」だが、これはさておき。改めて本機の機能をチェックしよう。

 b-mobile4G WiFi3のポイントは、購入時点で(最初から)「SIMロックフリー」の機器であることと、LTE通信の対応周波数帯が3バンド(800M/1.5G/2.1GHz帯)に対応したLTEカテゴリー3対応のポータブルWi-Fiルータであることだ。LTE通信では下り最大100Mbpsの通信速度が可能で、NTTドコモのLTEネットワークである「Xi」サービスの800MHz帯/1.5GHz帯エリアも利用できるようになっている。


b-mobile4G WiFi3の対応通信方式 対応周波数帯
LTE 800MHz帯、1500MHz帯、2100MHz帯
3G(HSPA) 800MHz帯、2100MHz帯

 LTEの対応周波数帯について。国内で販売されている機器を国内で使用するなら強く気にする必要はないかもしれないが、基地局との通信に用いる電波周波数帯の仕様がいくつか存在し、その基地局と通信するには機器もその周波数帯に対応している必要がある。本機の“3バンドLTE対応”とは、前述したとおり800MHz帯、1.5GHz帯、2.1GHz帯、計3つの周波数帯を利用できることを意味している。

 ちなみに前モデルのLTE対応ルータ「b-mobile4G WiFi2」は2.1GHz帯のみしか使えない。こちらと比べると本機は「より速い通信速度、かつ、より広いエリア」でLTE通信が利用できることを示し、特に現在は東名阪エリア“以外”で展開する800M/1.5GHz帯を使った下り最大100Mbps対応のXiエリアにおいて、b-mobile4G WiFi2より快適に使える可能性が高いというわけだ。


photophoto おせんべいのような平たい正方形志向なデザイン。本体サイズは約79(幅)×89(奥行き)×17(高さ)ミリとなる

 この112.5M(カテゴリ−3対応の本機は非対応)/100Mbps対応エリアは徐々に拡大しており、NTTドコモの計画では2013年6月末時点で100都市以上で利用可能となるようだ。なお、同周波数帯は東京都内を含む東名阪エリアではタクシーなどで使われるMCA無線用で使われているため、東名阪エリアでの下り最大100Mbpsサービスは2014年4月以降に開始する予定となっている。

 NTTドコモから販売されている新周波数帯Xiサービス対応ルータ機器としては、他に「L-03E」と「HW-02E」が下り最大100Mbpsサービスに(HW-02Eは下り最大112.5Mbpsにも)がある。

b-mobile4G WiFi3は「購入時点から」SIMロックフリーで使える

 b-mobile4G WiFi3は、これまでの日本通信/b-mobileブランドの機器と同様に、購入当初よりSIMロックはかけられていない。日本国内では数少ない、国内で普通に購入できるSIMロックフリーのポータブルWi-Fiルータである。

photophoto 手にしてみた感じ。そこそこ薄いが、尻/胸ポケットに入れるには少し厚め。ポーチ類やバッグの内ポケットなどがちょうどよさそうである。上面の通知LEDは「電源(緑点灯:150分以上利用可能/残量十分、黄色点灯:約45〜150分使用可能/残量中程度、赤点灯:約15〜45分使用可能/残量小、赤点滅:約15分使用可能/残量ほとんどなし)」「電波強度(緑点灯:LTEエリアで接続、青天等:3Gエリアで接続、紫点灯:WPSセットアップ待機中、赤点灯:圏外)」「Wi-Fi(緑点灯/点滅:LTE接続+Wi-Fi通信中)、青点灯/点滅:3G接続;Wi-Fi通信中、黄点滅:Wi-Fi接続中、赤点灯:Wi-Fi未接続、消灯:Wi-Fiオフ」の状態を示す。底面に充電用のUSB Micro-B端子がある

 改めて、最大通信速度はLTE接続時下り最大100Mbps/上り最大50Mbps(カテゴリー3)、3G接続時下り最大7.2Mbps/上り最大5.76Mbps。無線LAN接続は2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/n(最大150Mbps)に対応し、無線LAN機器は同時に10台接続できる。

photo バッテリーは3.7ボルト/2100mAhタイプで着脱も可能。SIMカードはMicro SIMサイズとなる

 バッテリーについては、前モデル b-mobile4G WiFi2と比べると、LTEの連続通信時間が約5時間→約7時間に、3Gの連続通信時間も約6.5時間→約8時間に延長された。最近のルータは連続10時間以上の動作をうたう機器も増えたが、小型サイズになりつつ動作時間を延ばした点はひとまず喜ばしい。バッテリーは3.8ボルト/2100mAh出力(8ワットアワー)仕様である。

 SIMカードはMicroサイズを使用。本体サイズは約79(幅)×89(奥行き)×17(高さ)ミリ、重量は90グラムとほどよく小型のボディで、携帯性はなかなか高いと評価できる。デザインは中央が膨らんだおせんべいのような感じで、塗装はつやのあるブラック。中央(上面/底面)が膨らんでいるので、経年によりボディにはすりキズなどが相応に付いてしまいそうだが……このあたりは小型の保護ポーチに入れる任意に対応するとよいだろう。

 実動作時間は、Xiエリア内でAndroidスマートフォンより「Radiko」アプリを連続再生し続けたところ、6時間13分だった。常に通信し続けるシーンにおいても6時間ほど動作するのであれば及第点を付けてよい……か。一応、バッテリー着脱対応で、USB充電も可能。想定範囲外の利用となるのは注意願うが、1日中モバイル通信を利用するヘビー層も、USBモバイルバッテリーを併用して実利用時間を延ばすといった対策は取れるようになっている。

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