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» 2013年09月04日 21時50分 UPDATE

新製品デモも披露:「創造性を発揮するすべての人へ、シンプルなツールを」――ワコム事業戦略説明会

ワコムは「Intuos」シリーズの新製品発表および中期事業戦略説明会を開催した。

[ITmedia]

「Intuos Pro」と「Intuos」、「Intuos Creatve Stylus」でブランドを強化

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 ワコムは9月4日、タブレット製品「Intuos」シリーズの製品説明および事業計画に関するプレス向け説明会を開催した。既報の通り、新しいIntuosはこれまでコンシューマー向けタブレットとして販売していた「Bamboo」シリーズを統合し、プロ/ハイアマチュア向け製品を「Intuos Pro」、エントリー向け製品を「Intuos」として展開する(ただし、Bambooも別製品として継続する)。

 同日行われた製品発表会では、ワコムタブレット営業本部マーケティング部ジェネラルマネージャーの岸田氏が「(Intuosで)クリエイティブのための強いブランドを構築していく」と述べ、Intuosブランドの統合により、これまで提供してきたプロ向けツールとしての体験だけでなく、コミック分野や趣味のユーザーまで幅広く体験価値を提供していくとを説明した。

 先日発表されたiPad向けペンデバイス「Intuos Creatve Stylus」もその一環だ。Intuos Creatve Stylusは、1024段階の筆圧検知機能(ただし読み取りはアプリに依存する)を内蔵し、Bluetoothで通信することにより、iPadでも筆圧に応じた入力に対応する。

 岸田氏は「iPadをアイデアスケッチに使っている人は多いが、静電容量式なので筆圧検知がなく、ペンとしての機能も未成熟。Intuos Creatve StylusはiPadを最高のキャンバスにできるツールだ」と開発の背景を説明。さらに、パームリジェクト(ペン先が画面に触れているときは手のひらを画面に置いても無視される)に対応したアプリなら「毛筆のように手のひらを画面から離す必要がなく、紙で書くような体験を提供できる」とそのメリットを強調する。

 なお、各モデルの概要や価格は関連記事を参照してほしい(ワコム、プロ/ハイアマ向けの「Intuos Pro」などペンタブレットのラインアップを一新)。

og_intuos2_002.jpgog_intuos2_003.jpg 新しいIntuosシリーズはSmallとMediumの2種類のサイズを用意する。従来の多色展開ではなく、落ち着いたシルバーのカラーリングだ。本体底面のカバーを外すと、芯抜きやワイヤレスモジュール用のスロット、バッテリー用スロットがある。ワイヤレス機能はオプションで、価格は未定だが3500円程度になる予定という

og_intuos2_004.jpgog_intuos2_005.jpg プロ向けのIntuos Proシリーズは、Small、Medium、Largeの3種類をラインアップ。実はハードウェアや機能はIntuos 5を完全に引き継いでおり、違いはファンクションキーがボタンらしくなった点のみ

og_intuos2_006.jpgog_intuos2_007.jpg MediumサイズにはシルバーカラーのSpecial Editionモデルが加わった。付属のペンホルダーや替え芯は従来通り

og_intuos2_010.jpgog_intuos2_011.jpg iPadで筆圧検知に対応した描き味を実現する「Intuos Creatve Stylus」。現在10個のドロー/ペイントアプリが対応している

og_intuos2_008.jpgog_intuos2_009.jpg ワコムタブレット営業本部マーケティング部ジェネラルマネージャーの岸田茂春氏(写真=左)。今後のブランド展開(写真=右)

 一方、8月20日に発表されたクリエイター向けタブレット端末Cingtiq Companion Hybridのデモも披露された。Cingtiq Companionは、液晶ペンタブレット「Cintiq」の制作環境と操作感を、モバイルで実現した13.3型(1920×1080ドット)液晶を搭載するWindows 8タブレット。その姉妹機として、Android 4.2タブレットの「Cintiq Companion Hybrid」が用意されている。

 岸田氏は「現在ほとんどのデバイスにはタッチ機能が搭載され、ペンも利用できるが、プロのクリエイティブにはCintiqそのものを外に持ち出したいという声が大きかった」と開発背景を説明し、実際にCintiq Companion Hybridを使って、単体のタブレットとして絵を描いたり、PCに接続して通常の液晶ペンタブレットとして利用する様子を実演。「世界のすべてをクリエイティブスペースにしていきたい」とアピールした。

og_intuos2_012.jpgog_intuos2_013.jpg 同社独自のAndroid向けアプリ「Wacom Creative Canvas」のデモ。レイヤーが利用できる

og_intuos2_014.jpgog_intuos2_015.jpg ペンの太さや形、色なども細かく設定可能。設定画面には試し描き用の透過ウィンドウがある。単体ではAndroid端末として動作するが、PCに接続すると外部ストレージとして認識されるので、出先でラフを描いて、自宅の作業環境で仕上げる、といった使い方に向く。Wacom Creative Canvasの保存形式もPSDが選べる

創造性を発揮するためのツールを提供していく

og_intuos2_016.jpg 同社取締役兼執行役員ジャパン・アジアパシフィック統括本部長の小見山茂樹氏

 製品発表会の冒頭では、同社取締役兼執行役員ジャパン・アジアパシフィック統括本部長の小見山茂樹氏が登壇し、ワコムが目指す事業ビジョンや中期的な経営戦略について言及した。

 小見山氏は、同社の成長要因の1つとしてEMRペン(電子ペン)を挙げ、「SamsungのGALAXY NoteなどいろいろなところでEMRペンが採用され、グローバルで累計1億本が出荷されている。またショッピングモールでもクレジットカードのサインにEMRペンが使われている。タブレットの普及によって静電容量式タッチ技術とEMRペンの技術が世の中の主流に躍り出る段階になった」と述べ、2012年からの好調な業績をアピール。

 創業30周年を迎えた2013年は「Aworld Alive with Creativity:一人ひとりが活き活きと生きるクリエイティブな世界」を新たなビジョンとして掲げ、「これまで同様に世界最高峰の技術を継続的に提供しつつ、グラフィックスを超えた、アート、ビジネス、建築、科学、建築、教育、家庭など幅広い分野で、創造性を発揮する個人のためにクリエイティビティをサポートしていきたい」と抱負を語った。

og_intuos2_017.jpgog_intuos2_018.jpg 中期財務目標。2016年までに連結売上高1200億円を目指すという

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