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» 2013年11月19日 19時15分 UPDATE

本日発売:写真で見る「Venue 11 Pro」――AtomからCore i5まで選べる10.8型“3 in 1”タブレット (1/2)

Windowsタブレットは「PCにより近い存在であること」が、iPadやAndroidタブレットとの差異化になるが、デルの「Venue 11 Pro」はその特徴を突き詰めたモデルといえる。

[前橋豪,ITmedia]

柔軟な仕様を手に入れたWindows 8.1タブレット

 デルが11月19日に発売した「Venue 11 Pro」は、ビジネスもホームユースも1台でカバーするという10.8型のWindows 8.1タブレットだ。話題の低価格な8型モデル「Venue 8 Pro」に続いて、写真とともに実機(海外版)をチェックしていこう。

 Venue 11 Proの特徴は、選択できる基本スペックの幅が広く、キーボードやドッキングステーションなどの純正アクセサリを豊富にそろえており、UltrabookやデスクトップPCのように扱えることだ。1台でタブレット、Ultrabook、デスクトップの3つの体験ができるため、同社はVenue 11 Proを“3 in 1”タブレットと呼んでいる。

 液晶ディスプレイは1920×1080ドット(フルHD)表示の10.8型ワイド画面で、10点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを備えている。本体サイズは298(幅)×177(高さ)×10.2(厚さ)ミリ、重量は約772グラムだ。これはCPUにAtomを選択した場合の最薄、最軽量の構成となる。CPUにCore i3/i5を選択すると、内部の放熱設計などが変わるため、厚さは15.4ミリ、重量は約835.5グラムに増す。

tm_1311_venue11pro_01.jpgtm_1311_venue11pro_02.jpg 正面から見る「Venue 11 Pro」は、ブラックカラーでシンプルなデザイン(写真=左)。10.8型フルHD液晶は画素密度が204ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)と、8型モデルの「Venue 8 Pro」より精細な表示だ。背面はブラックとダークシルバーのツートーンカラーで、中央に鏡面仕上げのDELLロゴをあしらっている(写真=右)

 10〜11型サイズのWindows 8/8.1タブレットと比較すると、薄型軽量とはいえないが、背面カバーを工具なしで取り外してバッテリーを着脱できるなど、主に企業導入での保守・管理のしやすさに配慮しているのが見逃せない。オプションで交換用のバッテリーも用意しているため、タブレットを長時間バッテリー駆動でタフに使いたい個人ユーザーにとっても便利だ。

 バッテリー駆動時間はAtom選択時でも、Core i3/i5選択時でも約10時間という。当然バッテリー容量は異なり、撮影した海外版ではAtom搭載機に容量32ワットアワー、Core i3/i5搭載機に容量36ワットアワーのバッテリーを装備していた。

 ちなみにCore i3/i5搭載機では背面カバーを取り外すと、バッテリーだけでなく、無線LAN、無線WAN、SSDのモジュールにもアクセスできる。これらのパーツはユーザーによる交換が保証されているわけではなく、企業向け保守サービスのための仕様だが、こうしたカスタマイズ性はほとんどのタブレットにないため、ノートPCの内蔵パーツを自分で交換できるようなユーザーにとっては魅力的に映るのではないだろうか。

tm_1311_venue11pro_03.jpgtm_1311_venue11pro_04.jpg 背面の下部には小さなスリットがあり(写真=左)、ここに指をひっかけて持ち上げると、簡単に背面のカバーが取り外せる(写真=右)。写真はCore i5搭載の構成だ。ボディは全体にカッチリとした作りで剛性の高さを感じるが、背面カバーは複数の細いツメで固定されているだけなので、何度も着脱するのには向かない
tm_1311_venue11pro_05.jpgtm_1311_venue11pro_06.jpg Core i3/i5搭載の構成では、36ワットアワーのバッテリーを採用している(写真=左)。今回撮影したCore i3/i5搭載の海外版は、SanDiskの128GバイトSerial ATA SSD(SD6SP1M)と、Sierra WirelessのHSPA+(3G)対応データ通信モジュール(AirPrime EM8805)を搭載していた(写真=右)。いずれも薄型のM.2モジュールだ。SSDの下にある黒いフィルムをはがすと、無線LANモジュールも現れる
tm_1311_venue11pro_07.jpgtm_1311_venue11pro_08.jpg Atom搭載の構成は、Core i3/i5搭載の構成と内部設計が異なり、32ワットアワーのバッテリーを採用している(写真=左)。もちろん、Core i3/i5搭載の構成と同様、バッテリーはユーザーが交換できる仕様だ(写真=右)。ただし、Core i3/i5搭載の構成と異なり、ほかのパーツは露出していなかった
tm_1311_venue11pro_09.jpgtm_1311_venue11pro_10.jpg 上がCore i3/i5搭載時の36ワットアワーバッテリー、下がAtom搭載時の32ワットアワーバッテリー(写真=左)。下のほうがフットプリントは大きいが、薄型に仕上がっている。付属の25ワットACアダプタは、薄型軽量にまとまっている(写真=右)。写真のACアダプタはCore i搭載機のもので、Atom搭載機は異なるという
tm_1311_venue11pro_11.jpgtm_1311_venue11pro_12.jpg Core i搭載機に付属するACアダプタの表(写真=左)と裏(写真=右)。タブレット本体と接続するUSBケーブルは着脱できる仕組みだ。プラグも収納できる

CPUはAtom Z3000と第4世代Core Yを選択可能

 CPUはタブレット向けSoCのAtom Z3000(開発コード名:Bay Trail-T)に加えて、より高いパフォーマンスを求めるユーザーに向け、第4世代Core(開発コード名:Haswell)の中でも特に省電力なYシリーズも選択できる。共通のボディデザインで、AtomからCore iまでCPUを幅広く選べるタブレットは非常に珍しい。

 企業でタブレットを一括導入する際、部署に応じて必要な性能は異なるだろうが、Venue 11 Proならば、Atom搭載の構成とCore i搭載の構成をまとめて購入でき、しかも見た目が共通で、同じシリーズの製品として一括管理が可能だ。vPro対応CPUの採用も合わせて、法人向けタブレット導入では有利に働くだろう。

 CPUは具体的に、Atom Z3770(1.46GHz/最大2.39GHz)、Core i3-4020Y(1.5GHz)、Core i5-4210Y(1.5GHz/最大1.9GHz)、Core i5-4300Y(1.6GHz/最大2.3GHz)の4種類から選択可能だ。いずれもCPUに統合されたグラフィックス機能を用いる。Core i5-4300YはvProにも対応する。

 Atom選択時の最小構成は、メモリが2Gバイト(DDR3 1333MHz)、ストレージが64GバイトのSSD、OSが32ビット版Windows 8.1だ。Core i3/i5選択時は、4G/8Gバイトのメモリ(DDR3 1600MHz)、128G/256GバイトのSSD、64ビット版Windows 8.1/8.1 Proを搭載できる。

tm_1311_venue11pro_13.jpgtm_1311_venue11pro_14.jpg 上がCore i5搭載機、下がAtom搭載機。本体の薄さと厚さだけでなく、Intelロゴの有無も異なる
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