通信機能は、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(2×2/MIMO、Miracast対応)とBluetooth 4.0を用意。オプションでHSPA+(3G)のデータ通信が利用可能になるMicro SIMスロット(7854円)も追加できる。LTEに対応しないのは惜しいが、SIMロックフリーで使えるのがうれしい(現状でデルが推奨するSIMカード/サービスなどを紹介する予定はなく、SIMロックフリーを理解して利用できるユーザーが対象となる)。
また、約800万画素のアウトカメラ、約200万画素のインカメラ、SDXC対応microSDメモリーカードスロット、フルサイズのUSB 3.0、Micro USB/電源端子、ヘッドフォン/マイク共用端子、Mini HDMI出力、NFC、TPM、ステレオスピーカー、マイク、セキュリティロックスロットも備えている。タブレットとしては充実したインタフェースといえる。
Venue 11 Proは豊富なアクセサリをそろえているのもポイントだ。筆圧検知対応のシナプティクス製アクティブスタイラスペン(2980円)、交換用のバッテリー(5180円)、バッテリー内蔵のキーボードユニット「キーボード−モバイル」(1万4980円)、カバー兼スリムキーボード「キーボード−スリム」(9980円)、ドッキングステーション(9980円)などを用意している。
この中で2つのキーボードとドッキングステーションは、Venue 11 Proの“3 in 1”システムを構築するための重要アイテムだ。
キーボード−モバイルは、磁石とラッチ機構でドッキングしてクラムシェルノートPCのように使えるキーボードユニット。厚さ9.1ミリ、重さ約675グラムのしっかりしたボディにフルサイズキーボードとクリックパッドを装備している。容量28ワットアワーのバッテリーも内蔵し、本体のバッテリーと組み合わせてより長時間の駆動が可能だ。ドッキング時は最大117度まで柔軟にチルト角度の調整が行える。
キーボード−スリムは、磁石で装着できるカバー兼スリムキーボード。厚さ3.8ミリ、重さ約330グラムのボディにフルサイズキーボードとクリックパッドを備えている。こちらもクリック感のあるハードウェアキーボードを搭載しているが、キーボード−モバイルと異なり、バッテリーや角度調整機構は備えていない(チルト角度は117度に固定)。
ドッキングステーションは、本体の拡張性を大きく向上させる専用スタンド。金属製の重厚感あるボディは、3基のUSB 3.0やHDMI出力、DisplayPort出力、有線LAN、音声出力、ACアダプタ接続用のDC入力を搭載する。これに本体を装着し、キーボード、マウス、外部ディスプレイを接続すれば、机上でデスクトップPCのように利用可能だ。つまり、Venue 11 Proを小型デスクトップPCとして扱える。
価格はAtom Z3770、2Gバイトメモリ、64GバイトSSDの構成で5万9980円、Core i3-4020Y、4Gバイトメモリ、128GバイトSSDの構成で7万9980円、Core i5-4210Y、4Gバイトメモリ、128GバイトSSDの構成で8万9980円だ。12月2日の期間限定で購入者全員にアクティブスタイラスペンをプレゼントするキャンペーンを行う。
同時発表された8型モデル「Venue 8 Pro」の3万9980円という価格ほどインパクトはないが、コストパフォーマンスは高い位置にあり、予算や用途に合わせて、基本スペックと豊富なアクセサリを選べる柔軟な仕様はうれしい。特にWindowsタブレットをいつでもどこでも使えるメインPCのようにフル活用したい方は、注目すべき新モデルといえる。
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