バランスのよさが魅力!! 「GALLERIA XT-A」の実ゲーム性能とコスパをチェックFFXIVとBF4をバッチリ楽しむ(1/2 ページ)

» 2013年11月22日 17時00分 公開
ココが「○」
・高性能と手ごろな価格を両立
・こだわり抜いたBTOメニュー
ココが「×」
・標準のストレージ構成はHDD
・コスパ重視のH87マザーを採用

定格動作志向のパーツ構成で高性能と手ごろな価格を両立

「GALLERIA XT-A」シリーズ

 ドスパラといえば、秋葉原でも老舗のPCパーツショップ。そのドスパラが、これまで培ってきたノウハウを投じて、ゲーマー向けに特化したのが「GALLERIA」ブランドのPCである。

 今回は、第4世代Core i7にGeForce GTX 760を組み合わせたミドルレンジクラスの「XT-A」シリーズで、コストパフォーマンスをチェックしていく。この冬注目の人気PCゲームタイトルを存分に、しかもお手ごろな価格で楽しみたいなら要注目だ。

 さて、前述のGALLERIAは、豊富なラインアップをそろえているが、「X」の付くモデルは比較的ハイエンド寄りのモデルになる。XT-Aは定番シリーズの「X8」に属し、第4世代Core i7にIntel H87チップセットを組み合わせている。さらにゲームで重要となるGPUごとにシリーズを展開しており、例えばGeForce GTX 780を搭載するXG-Aのように、2番目のアルファベットでグレードが変わってくる。

 先にも述べたが、XT-Aはミドルレンジクラス。CPUにはCore i7-4770(3.4GHz/最大3.9GHz)を採用し、チップセットはIntel H87、GPUはGeForce GTX 760という、現在のミドルレンジ、いや、アッパーミドルレンジで構成された製品だ。なお、スペックに詳しい方は、なんでIntel Z87じゃないの? と引っかかるところがあるかもしれないが、Core i7-4770は倍率固定のCPUである。オーバークロックを楽しむCPUではないため、Intel Z87を組み合わせる理由は少なく、それならコストパフォーマンスでIntel H87マザーを組み合わせたほうがベター、というのがドスパラの考えだろう。

CPUは倍率固定アリのCore i7-4770を採用。定格は3.4GHzで、Core i7-4770Kの3.5GHzより100MHzだけ低いが、Turbo Boost時は3.9GHzで同等だ

 実際、オーバークロックを除けば、普段使いにおいてIntel H87とZ87の間でパフォーマンスに差は出ない。ただ、カスタマイズではいちおうCore i7-4770Kも選択可能で、ほかCore i7-4771(3.5GHz/最大3.9GHz)も選べる。また、CPUクーラーやグリスといった箇所もカスタマイズできるので、普段は自作PCを組んでいるけれど、今回だけは時間がない! といった方でもこだわり抜いた構成が完成品PCとして購入できる。

 評価機のマザーボードには、ASRockのH87 Pro4が組み合わされていた。ASRockのH87マザーとしては上から2つ目のモデルであり、シンプルな構成ながらデジタル電源回路の採用や、全て固体コンデンサで固められた高耐久性設計を特徴としている。拡張スロットレイアウトは、Intel Z87ハイエンドモデルのようにすべてPCI Expressというわけではなく、PCI Express x16×1/x1×3、PCI×2となっている。PCIスロットは、PC歴の長い方には、旧世代のサウンドカードやチューナーカードなどを再利用するなどで活用できる。幅の狭いATXとしてはコンパクトなマザーだが、メモリスロットは4本あり、最大32Gバイトまで搭載できる。XT-Aのカスタマイズでも、もちろん32Gバイトまで増設可能だ。

 グラフィックスカードは、GeForce GTX 760のリファレンスデザインカードが搭載されていた。クロックはGeForce GTX 760の定格動作だ。あえて難点を挙げればオリジナルクーラーほど静かでないといったところだが、それでもひと昔前までの「リファレンスはうるさい」といったイメージは払拭できるほどおとなしい。組み合わせているケースの通気性がよいため、ファンノイズが聞こえないわけではないが、ゲームに没頭するのを妨げるほどではなかった。

GPUはGeForce GTX 760。ミドルレンジの型番だが、パフォーマンス的には1世代前のハイエンドGPUに迫り、それでいて価格はミドルレンジという狙い目なGPUだ

 ストレージは、HDDがSeagate ST2000DM001で、容量が2Tバイト、回転数が7200rpmの高速タイプ、キャッシュが64Mバイトとなっている。これが標準構成だが、カスタマイズには珍しく標準構成からさらに価格を抑えることも可能で、例えば500Gバイトモデルや1Tバイトモデルも用意されている。SSDやHDDを追加したりと、カスタマイズの幅はかなり広い。そしてHDDの静音パックというオプションも用意されているのが目を引く。これは5インチベイ1基を専有することになるが、5インチのHDDケース内にHDDを収めることでHDDの出すガリガリ音を消音する仕組みだ。

 光学ドライブはLG製DVDスーパーマルチドライブが採用されていた。こちらもオプションが豊富で、当然、Blu-ray Discドライブも用意されているほか、USB光学ドライブを持っている方などには、光学ドライブなしというオプションもある。

 電源はDelta製の550ワット 80PLUS Bronze製品が採用されていた(標準構成では500ワット、AcBel製80PLUS Bronzeになる。おそらく550ワットはピーク出力だろうと思われる)。Deltaは、電源マニアの間でも知られたブランドだ。なお、オプションでは500ワット〜1350ワットまで、80PLUS Bronzeから80PLUS Platinumまで、こちらも豊富な選択肢がそろっている。将来、マルチGPUのような発展を考えている方なら1000ワットクラスの大容量電源を選んで備えておくのもよいだろう。ただ、標準構成であれば500ワットで不足はない。

 ケースは、GALLERIAロゴ入りのオリジナルケースだ。スチール製で、ややコストを意識した作りだが、追加できるケースファンスペースが豊富で、側面板や天板などに増設できる。評価機では、前面、背面、天板に12センチ角ファンが1基づつ搭載されていた。なお、HDD/SSD用のシャドーベイはトレイ式を採用しており、増設時の手間も少ない。側面板などはやや薄めのスチールで強度の面で心配なところもあるが、ベイなどの主要部分には折り曲げ加工が施されており、共振などの心配はなかった。ほか、前面にはUSB 3.0/2.0ポートやオーディオ入出力ジャックが備わっている。

シャドウベイはトレイ式でストレージの換装や増設が容易だ(写真=左)。評価機にはDelta製の550ワット 80PLUS Bronze製品が搭載されていた(写真=右)

本体前面/背面

本体左側面

 そのほかにも、ケースファン、サウンドカード、地デジチューナー、無線LAN、カードリーダーといったパーツから、マウス、キーボード、ゲームパッドにスピーカーといったサプライまで、充実したオプションが多数用意されている。購入後にあらためて何かを追加購入する必要がないといったくらいに、ありとあらゆるPC関連製品を選択でき、そのうえでショップブランドPCの強みでもある製品保証や延長保証、下取りサービスなども用意されている。

 肝心の価格だが、標準構成で11万9980円からとなっている。HDDや光学ドライブなどのオプションでこれよりさらに価格を抑えることも可能だが、10万円少々でOS(64ビット版Windows 7 Home Premium)もついてこの構成なら文句なしだろう。あとは、どのくらいのゲームが楽しめるかだが、これは次ページのベンチマークで明らかにしていく。

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