今から始める超入門!! iPad+iPhotoの写真管理術(前編)広田稔のMacでGO!(24)(1/4 ページ)

» 2013年12月03日 11時09分 公開
[広田稔,ITmedia]
リコーの「THETA」。荻窪圭さんのレビューを読んで「どう考えても楽しいガジェットだ!」と直感し、筆者も即買いしました

 ほんの20年ほど前を思い起こせば、多くの人が「写ルンです」のようなレンズ付きフィルムを持ち出して撮影し、写真屋に持ち込んでプリントして配っていたわけだ。それが今やスマホですら十分に高画質な画像を撮れて、一瞬でネットで共有できる。デジタル一眼レフで写真を撮る楽しさに目覚めた人も数えきれないほどいるし、最近でいえば、360度を一発で撮れるリコーの「THETA」なんて革命的なカメラがガジェット好きの熱い視線を集めている。

iPad Air(5万1800円から)とiPad mini Retinaディスプレイモデル(4万1900円から)。写真を管理するなら要注目!

 しかし、そんなデジタル化が押し進められて際限なく写真を撮れるようになったがゆえ、意外と写真が死蔵されているケースも出てきてるはず。PCの前に鎮座して、失敗ショットを消したり、フォルダで分類したりする管理って、やっぱり面倒くさいですよね……。というか、筆者がそんな感じで、仕事でバカスカ写真を撮るようになってから、「Macに放り込んで一度見たら終了」みたいな感じになってしまっていたのです。

 そこで注目したのが、新しいiPadとアップルの写真管理ソフト「iPhoto」の組み合わせだ。特に画面が9.7型サイズと大きいiPad Airは写真管理にピタリとハマってくれる。すでに実践していて「いまさらじゃーん」と思われる方も多いかもしれないが、ここ1、2カ月でiPadやiPhotoなど写真を取り巻く環境がアップデートされて、ぐぐっと使い勝手がよくなった。今回から2回にわたって、iPad+iPhotoの管理術をまとめていこう!

デジタルの写真でも、iPadなら「触れる」

 iPadで写真を扱うときに何より素敵なのが、手で触れるという点だ。

写真は指で触れると本当に快適!

 道具には向き不向きがあって、例えば、文章を書いたり、表計算のマス目に数字を入れていくなら、スマートフォンやタブレットの画面でちまちま打ち込むより、PCのマウスやキーボードを使ったほうが手っ取り早い。一方で写真を扱うなら、断然タッチパネルだ。閲覧時はフリックしてページをめくる感覚で次々と見ていけるし、「この部分をちょっとだけ明るくしたい……」といった編集作業も写真をダイレクトに触って編集できる。手を使うので、子供やお年寄りでも操作がカンタンだ。

 タブレットならスマホより大画面で写真を大きく表示できるし、PCより持ち運びも楽。さらにiPadなら、9.7型のAirも、7.9型のminiも2048×1536ドットという高精細な「Retinaディスプレイ」なので、高解像度な写真でもシャッキリくっきり表示してくれる。

 アップルやサードパーティから発売されているカメラアダプタを利用すれば、デジカメやメモリーカードから写真を取り込める。例えば、旅の途中でiPadに取り込んで、整理やレタッチしたたうえでみんなに転送することも可能だ。もちろん、今までPCで管理していた写真も同期して扱える。

アップル純正なら、SDカードを読み込める「Lightning - SDカードカメラリーダー」や対応カメラを直接つなぐ「Lightning - USBカメラアダプタ」を用意。ともに3080円。iPadのみの対応で、iPhoneでは取り込めない

 その編集をより楽にしてくれるのがiPhotoだ。実はiPhoneより歴史が古く、2002年からMac版をリリースしている。iOS版は、第3世代iPad(通称、旧「新しいiPad」)と同じタイミングの2012年3月に登場。今年10月にバージョン2.0にアップデートして、使い勝手がググっと上がった。

 iPadで撮影したり取り込んだ写真は、「カメラロール」という場所に保存される。多くの人は、最初から入っている「写真」というそのものズバリなアプリを使って、閲覧や管理するわけだが、iPhotoを導入すればその効率を上げられるというわけだ。

左がiPhone、右がiPad。メニューの項目数や、プレビューのサイズなどが段違いだ。iPhoneでもiPhotoは動作するが、画面が小さすぎてまったく気分よく作業できないのでぜひiPadで使いたい

 次のページからiPhotoを使った具体的な写真管理術を紹介していこう。

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