先週、複数のショップでウェスタンデジタルのドライブ「WD Black2 WD1001X06XDTL」が話題になっていた。2.5インチサイズのSATA 3.0ドライブで、端子側に128GバイトのSSD、逆側に1TバイトのHDDを搭載している。価格は3万2800円だ。
1つのSATAポートを共有しながら、SSDをHDDのキャッシュに使うハイブリッドHDDではなく、SSDとHDDで個別のドライブとして使えるのが特徴だ。UEFI上ではSATA直結のSSD側しか認識しないが、Windows上で動く専用ソフトをダウンロードするとHDDも通常のドライブとして使えるようになる。リード速度はSSD側が350Mバイト/秒で、HDD側が140Mバイト/秒。
ほかにはない特徴的なドライブだけに注目度は高いが、売れ行きはそこまで目立っていない様子。某ショップは「ハイブリッドHDDが普通に買える状況になったいまだからこそ、余計目立つドライブですが、さて、どう売っていこうかと頭をフル回転させています」とつぶやく。
別のショップではさらに具体的に「ドライブベイに余裕がないノートPCや小型マシンの換装用くらいしか思いつかないんですよね。1ドライブでブートとボリュームがバックアップできるというのも魅力だと思うんですが、HDD側のアクセス性に不安があったりして強くは押し出せないんですよ」ともらしていた。
ユニークな仕様ゆえに持て余している感が溢れていたが、今後浸透していけば定番ストレージのひとつに数えられるかもしれない。
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