SDサイズの極小PC「Edison」詳報と戦略──ウェアラブル分野の推進で“新生インテル”をアピール2014 International CES(1/2 ページ)

» 2014年01月08日 23時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

ウェアラブルへの本格的な取り組みを推進

photo SDカードフォームファクタに収まるQuarkベースの超小型コンピュータ「Edison」を手にする米Intelブライアン・クルザニッチCEO

 長らくMicrosoftの指定席だったInternational CES開催前日夜の基調講演だが、2013年はQualcommポール・ジェイコブスCEOへ引き継がれ、そして今回の2014年はIntel新CEOであるブライアン・クルザニッチ氏の出番となった。同氏がIntelのCEOになってから、IDF 2013に続く2回目の一般の場での講演となる。

 さて、Intelが昨今流行の「Internet of the Things(IoT)」のコンセプトを強く打ち出し始めたのが2013年9月のIDFの場。そこで発表されたのがQuarkプロセッサとGalileoプラットフォームだが、そうした過程での成果の一部がCESの基調講演で紹介された。

 例えばイヤフォンと活動量計を組み合わせたSmart Earbud(Budは房の意味がある)、電脳音声アシスタントのスマートヘッドセット、そしてスマートフォンを含むこれらウェアラブルデバイスを一度にワイヤレス充電できる「スマートチャージングボウル」など、実際にすぐに活用できそうなデバイスの数々だ。おなじみのスマートウォッチも紹介されたが、Intelは「Smart Geo Fencing(スマートジオフェンシング)」の仕組みを前面に出したものとなっている部分が少し異なる。デバイスを身につけたユーザーが特定の活動範囲を逸脱した場合──例えば誘拐や何らかのトラブルが発生するとアラートを自動発信するなど、単なるスマートフォンの延長ではない使い方提案を行っている。もちろん新しい分野のデバイスだけに、一般に対する認知やプロモーションはまったくの未知だろう。そのため、IntelはBarneys New Yorkらファッションブランド複数社と連携することで、こうした一般への訴求を推進する意向を示した。


photophotophoto イヤフォンと活動量計の両方の機能を持つSmart Earbudを紹介(写真=左) “スマートヘッドセット”は、音声ガイダンスと音声コマンド入力による電脳アシスタント機能が利用できる。SF世界ではよく見かけるデバイスだ(写真=中央、右)
photophotophoto スマートチャージングボウルは、スマートフォンを含むこの手のデバイスを“ボウル”の中に放り込んでおくだけでワイヤレス充電してくれる便利なもの(写真=左) 最近では参入メーカーも増えたスマートウォッチだが、Intelの紹介するこのデバイスは「Smart Geo Fencing(スマートジオフェンシング)」という「身につけた人物が特定の行動範囲を外れた段階でアラートを発信する」仕組みを前面に推しだしており、例えば子供や老人などの活動状況を見守る役割を持つ(写真=中央、右)

 デバイス開発をさらに推進するため、超小型コンピュータ「Edison」も新たに発表した。

 EdisonはSDメモリーカードサイズのフォームファクタにQuarkプロセッサを内蔵した小型コンピュータであり、アプリケーションやデバイス開発を容易にする仕組みを備えている。通信のためのWi-Fi/Bluetoothも内蔵しており、これと既存のPCを組み合わせた新しい提案を利用者自らに開発してほしいというわけだ。同社は総額130万USドル(日本円換算約1億3621万円)の「Make It Wearableチャレンジ」と呼ぶアプリケーション/デバイス開発コンテストの実施を宣言しており、特にこのEdisonを使った新たなアイデアを広く募集する。Edisonは2014年夏ごろのリリースを予定している。

photophotophoto こうしたIntelのスマートデバイスの中核として利用されるQuarkプロセッサを利用したプラットフォームを推進するため、Quark内蔵でWi-Fi/Bluetooth接続機能を持ちSDフォームファクタを利用した小型コンピュータ「Edison」を発表。今夏中での提供を予定している(写真=左、中央) ウェアラブルデバイス推進のため、Edisonを使った「Make It Wearable」チャレンジという総額130万ドルの賞金コンテストを実施する(写真=右)
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