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» 2014年06月13日 19時25分 UPDATE

COMPUTEX TAIPEI 2014:新しい時代のNASを目指して――新興NASメーカー「ASUSTOR」ブースをチェック

ASUSTeK傘下のNASメーカーであるASUSTORは、ユーザー層の拡大するNAS市場に向けて、より手軽にデータを扱えるさまざまなソリューションを提供していく。マーケティングを統括するアレン氏に聞いた。

[本間文,ITmedia]
og_asustor_001.jpg COMPUTEX TAIPEI 2014に出展していたASUSTORブース

 新興NASメーカーのASUSTORは、COMPUTEX TAIPEI 2014において、用途、ユーザー層ともに広がりを見せている現在のNAS市場にあわせたソリューションを紹介した。

 同社でマーケティングを統括するアレン・エン氏は「一般ユーザーでも、手軽にビデオや音楽などの個人コンテンツをスマートフォンやタブレットで視聴できるようにしたり、個人事業主や小規模企業でも、手軽にメールサーバを構築できるようにするアプリケーションを用意することで、より多くのユーザーに、ネットワークストレージを活用してもらえる場所を提供したい」と話す。

 ASUSTOR(アススター)という名称からも分かるとおり、同社はASUSTeK Computer傘下のネットワークストレージ会社として、2011年に設立されたばかりの新興企業だ。NAS(Network Attached Storage)といっても、基本的なハードウェア構成はPCと大きな差異はない。また、防犯ビデオカメラシステムと組み合わせ、映像データを保存するだけでなく、監視ルームへのビデオデータ配信も行なうといった需要も増えており、より高性能なCPUの採用などが求められることもある。そこで、同社はこのハードウェアリソース的な余力を、もっとユーザーのために使えるようにしたいと、機能拡張を続けてきた。

og_asustor_002.jpgog_asustor_003.jpg 防犯ビデオカメラ監視システムの「ASUSTOR Surveillance Center」は、業界標準の防犯カメラであれば4台までライセンスフリーで接続可能。また、同社の最新NASでは、2つのHDMI出力を持っているため、複数のディスプレイに出力することもできる

NASでビデオエンコード?

 NASというと、パワーユーザーや企業の使うモノというイメージが強いかもしれない。しかし、同社のNASはリビングルームのテレビの脇に置いて、テレビ録画やビデオ、音楽などを楽しむメディアセンターとしての利用も想定されている。しかも、キーボードやマウスがなくても、iPhoneやiPad、Android端末をリモコン代わりに、好きなコンテンツをテレビやステレオで再生できるという特徴を持つ。

 また、同社のNAS用OS「ADM」(ASUSTOR Data Master)では、App Centralを介して、さまざまなアプリケーションをダウンロードすることで機能を追加できる。アレン氏によれば、「App Centeralを介してダウンロードできるアプリケーションはすでに100種類を超えており、個人用途やビジネス用途で有用なアプリがいまも増え続けている」という。

og_asustor_004.jpgog_asustor_005.jpg NASをテレビと接続すれば、メディアセンターとして利用することもできるというのが、同社製品の特徴。リモコンや、タブレットやスマートフォンを使った操作もサポートされている(写真=左)。ASUSTORのNAS用OS「ADM2.2」(写真=右)

 この中で、同社が投入を計画しているアプリが「LooksGood」だ。同アプリでは映画などのビデオコンテンツの保存先とNASを指定しておけば、同アプリが作品情報などを検索して、管理してくれるというもの。最新のADM 2.2では外付け光学ドライブのサポートも加わり、光学ディスクに保存されたデータの利用やバックアップはもとより、ビデオコンテンツの再生用にも活用できるようになった。

 また、デュアルコアAtom 1.6GHzを搭載する「AS-302T」と「AS-304T」との組み合わせでは、PCと組み合わせてテレビ番組を録画し、NASでリアルタイムにビデオエンコード/解像度変換を行なう機能も備え、外出中にスマートフォンやタブレットで番組視聴を楽しむこともできるようになるという。同社はこのLooksGoodを今年第3四半期末までに正式リリースする計画だ。

og_asustor_006.jpgog_asustor_007.jpg 同社が開発を進めている最新アプリ「LooksGood」では、ビデオの管理だけでなく、AS304Tと組み合わせることで、PCがなくてもスマホやタブレット用にビデオをエンコードしてストリーミング出力できるようになる(写真=左)。LooksGoodでは、“映画タイトル”などもインターネットで自動検索し、管理できるようになると話していた(写真=右)

 もちろん、メールサーバやWebホスティング機能など、ビジネス用途のNASとしての機能も豊富に用意するほか、ADMや主要アプリも日本語に対応している。

 アレン氏は「ユーザーの大切なデータをしっかりと保管するだけでなく、ユーザーの持つさまざまなデバイスで、これらのデータを活用できるようにしたい」とコメント。NASをデータの保存先というだけでなく、サーバを組まずともスマートフォンやタブレット、PC向けに安全かつ容易にデータをホスティングしたり、ホームエンターテイメントの中心として活用できる、新しい時代のネットワークストレージデバイスを目指していく考えだ。

og_asustor_008.jpgog_asustor_009.jpg ADM2.2では、標準でメールサーバ機能を備える

og_asustor_010.jpgog_asustor_011.jpg 企業向けには、8ベイを備えた製品や、1Uラックマウント製品などもラインアップされる

og_asustor_012.jpgog_asustor_013.jpg NAS内の写真をアルバム管理できる「Photo Gallery」。リモコン操作でTwitterやFacebookに写真を投稿することもできる

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