ASUS、R.O.G.シリーズ「MAXIMUS VII FORMULA」「MAXIMUS VII IMPACT」をついに発表COMPUTEX TAIPEI 2014

» 2014年06月03日 18時32分 公開
[長浜和也,ITmedia]

みんな待ってた「FORMULA」「IMPACT」が9シリーズでようやく登場

 ASUSTeK Computerは、COMPUTEX TAIPEI 2014開催初日となる6月3日に、ゲーミングPCパーツ「R.O.G.」シリーズを紹介する説明会を行った。

 ASUSTeKは、4月末の時点でIntel 9シリーズチップセットを採用したマザーボードの新モデルを発表していたが、R.O.G.シリーズでは、「MAXIMUS VII RANGER」をはじめとするミドルレンジ以下のモデルを発表するにとどまっていた。今回の発表では、R.O.G.シリーズのIntel 9シリーズチップセットラインアップで空白となっていたハイエンドモデルを投入したことになる。

 R.O.Gシリーズのハイエンドとして登場したのは、Intel 9シリーズチップセット搭載モデルとして「MAXIMUS VII FORMULA」「MAXIMUS VII IMPACT」の2モデル。加えて、AMDのFM2+タイプモデルとして「CROSSBLADE RANGER」も発表した。

MAXIMUS VII FORMULAではROG ARMORや空冷水冷に対応したヒートシンクなど、R.O.G.シリーズにふさわしい多種多様な機能を導入している

Mini-ITXフォームファクタのMAXIMUS VII IMPACTも複数のモジュールで多機能なマザーボードとなっている(写真=左)。AMDのFM2+に対応したCROSSBLADE RANGERも、拡張スロット以外の仕様では、MAXIMUS VIIシリーズに相当する機能を用意した(写真=右)

 MAXIMUS VII FORMULAは、空冷と水冷に対応したモデルで、基板表面にエアフローを確保するためフードの役割を果たすカバー「ROG ARMOR」が基板全面を覆っている。その姿は、TUFシリーズの「SABERTOOTH Z97 MARK1」に近い。

 クーラーユニットには銅製の冷却水流路と放熱用のフィンを備えるほか、IEEE802.11acまで対応するMini PCI Express接続の無線LANモジュールやM.2、SATA Expressといった新規格のインタフェースをサポートする。また、PCゲーム「WATCH DOGS」もフルバージョンが標準で付属する。

MAXIMUS VII FORMULA

バックパネルインタフェースとSerial ATAインタフェース

そのほか、オンボードに用意したスイッチ類と無線LANモジュール類、そして空冷水冷対応のヒートシンク

 MAXIMUS VII IMPACTは、Mini-ITXフォームファクタのR.O.G.シリーズマザーボードだ。面積の制約が厳しいMini-ITXフォームファクタ準拠の基板に、4ピンのファンコネクタを2基実装した「IMPACT COOLHUB」、M.2インタフェースを用意した「COMBO IV」、「SUPREME FX IMPACT II」、「IMPACT CONTROL II」といったサブ基板を用意してR.O.G.シリーズのユーザーが求める多彩な機能を収容している。

MAXIMUS VII IMPACT

そのバックパネルインタフェースと無線LANモジュールなどのモジュール類

 AMDのFM2+に対応した初めてのR.O.G.シリーズマザーボードとして登場した「CROSSBLADE RANGER」は、有線LANをIntelコントローラとGameFirst IIIの2系統構成としたほか、汎用キーボードをゲーミング用として事前に登録したキーアサインにディップスイッチを切り替えて割り当てる「KeyBOT」機能、「SupremeFX 2014 audio with Sonic Features」など、同時期に登場した最新のR.O.G.シリーズマザーボードと同じ機能を導入している。

CROSSBLADE RANGER

そのバックパネルインタフェースとSerial ATAインタフェース、そして、オンボードスイッチ群

 R.O.G.シリーズの発表会では、マザーボードのほかにも、ハイエンドながら水冷ユニットを組み込んで1スロット厚に抑えたRadeon R9 290X搭載グラフィックスカードや、薄型ボディを採用したノートPC「GX500」とスリムタワーPC「G20」、そして、ゲーム専用機とほぼ同じサイズのコンパクトなデスクトップゲーミングPC「GR8」も登場した。

 R.O.G.シリーズマザーボードをはじめとする、これらのスペックや登場時期、予想価格などの詳細な情報は、機会を改めて紹介する予定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「買うならお早めに」が悲痛な叫びに変わった年末 猛暑の後に“価格高騰”の寒波が襲った2025年PCパーツ街 (2025年12月25日)
  2. 25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す (2025年12月25日)
  3. 高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5 (2025年12月24日)
  4. HHKB Studio専用の「木製」「アルミ製」キートップが登場 PFUダイレクトで1月5日発売 (2025年12月25日)
  5. 「テクノロジーが前面に出すぎていた」――アイロボットジャパン新社長が語る、ルンバ復権への“原点回帰” (2025年12月25日)
  6. Ryzen 7×GeForce RTX 5050 Laptop GPUの「ASUS TUF Gaming A16 FA608UH」がセールで16万9800円に (2025年12月25日)
  7. “家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す (2025年12月24日)
  8. そのアプリ、本当に安全ですか? スマホ新法で解禁された「外部ストア」と「独自決済」に潜むリスク (2025年12月26日)
  9. “Air”の名はだてじゃない 軽量な8K/360度カメラとして大きな魅力を放つ「Insta360 X4 Air」 X5と撮り比べて分かった性能差 (2025年12月25日)
  10. 最大25Gbps! NTT東日本が国内最速インターネットサービス「フレッツ 光25G」を2026年春から提供 (2025年12月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー