グラフィックスカードで異彩を放っていたのは、ZOTACのGeForce GT 730カード「ZT-71107-10L」だ。ロープロファイル基板をややはみ出すファンレスクーラーを取り付けており、価格は8500円弱となる。PCとの接続はPCI Express x1だ。パソコンショップ・アークは「x1グラフィックスは、映像出力端子を追加したり、古めのマシンのグラフィックスを強化したりといった用途で細く長く需要があります。ZT-71107-10Lもその系譜に連なりそうですね」と語った。
拡張カードの注目株は、シルバーストーンのPCI Express x2モデル「SST-ECU01」。ヘッダピン型のUSB 3.0端子を2つ備えており、最大4ポート増設できる。高速データ転送技術「UASP」にも対応しており、価格は3500円前後。
入荷したパソコンハウス東映は「フロントにたくさんUSB 3.0端子を付けたい人にちょうどいいですね。x2接続なので、複数台の機器をつないでも安定して高速転送できるのが魅力です」とプッシュしていた。
同じくシルバーストーンからは、定格1500ワットのATX電源「ST1500-GS」も売り出されている。奥行き18センチのフルプラグインモデルで、80PLUS GOLD認証を受けている。価格は5万円弱だ。
日本の電力環境で1500ワット出力が可能なモデルは、ほかにエナーマックスの「EMR1500EWT」(4万5000円前後)がある。TSUKUMO eX.は「海外向けではまだ上のラインアップもありますが、日本で使うモデルとしては電力事情的にもここがマックスになるでしょう。1500ワット出力のわりに奥行きが短いので、価格が落ち着いてこれば人気が出るかもしれませんね」と話していた。
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