プロジェクター内蔵の大画面Androidタブをどう使う? ――「YOGA Tablet 2 Pro」注目タブレット詳細レビュー(2/4 ページ)

» 2014年11月19日 17時13分 公開
[芝田隆広(撮影:矢野渉),ITmedia]

50型相当というプロジェクターの使い勝手をチェックする

 Pro-1380Fに内蔵したプロジェクターは、グリップの右端に内蔵している。解像度は480pで、最大50型相当の16:9映像を壁に投影できる。背面にはピント合わせ用のスライダを装備しており、距離に合わせて焦点を調節可能だ。

円筒状のグリップにプロジェクターを内蔵して、ディスプレイに表示している映像を最大50型相当のサイズで投影できる

 プロジェクターのONとOFFの切り替えは、プロジェクター脇に設けたハードウェアボタンか、本体側の設定画面を利用する。また、標準で導入している「プロジェクター」アプリを起動すると、プロジェクターを有効にするか確認してくる。

 本体のディスプレイに表示している画像と同じものをそのままプロジェクターで投影する。「プロジェクター」アプリには「シネマ」「画像」「ドキュメント」「物語」というメニューを用意しており、動画や画像ファイル、ビジネス文書、スライドショーなどが表示可能だ。

 プロジェクターは投影角度によっては映像が台形に歪むことがあるが、これは「設定」画面の「プロジェクター」項目にある「台形補正」のメニューから補正できる。このほか、明るさも調整可能だ。なお、工場出荷時の標準設定では、プロジェクターの使用を開始すると本体ディスプレイの輝度が落ち、15秒するとオフにする設定になっている。ディスプレイ表示をオフにするまでの時間は、メニューから設定可能だ。

 実際にプロジェクターを使用してみると、明るくてみやすく、本体だけで大きく映し出せるので便利だ。16:9で50型相当というと、本体搭載のディスプレイと比べて縦横の長さが4倍程度に拡大したことになる。焦点調整のスライダが短いこともあって、ピントを合わせるのは難しいが、本体だけで拡大映像を利用できる簡便さは評価できる。

 単体のモバイルプロジェクターには、軽量で高性能なモデルもあるが、ケーブルいらずで接続の手間もなしに、タブレット本体1台あれば手軽に映像を大映しにできる手軽さはほかにない。客先の会議で予想外に参加者が多くなった場合のプレゼンなど、用途によってはかなり役に立つ機能といえる。

「設定」の「プロジェクター」で、設定が行える。右上のスライダーでプロジェクターのオン・オフを切り替えることも可能だ(写真=左)。「設定」→「プロジェクター」の「表示」でプロジェクターの明るさを設定可能(写真=右)

投影映像の台形歪みは、「設定」→「プロジェクター」の「台形補正」で補正できる(写真=左)。付属の「プロジェクター」アプリ。「シネマ」「画像」「ドキュメント」「物語」のメニューを用意しており、動画の再生やプレゼンなどがこの画面から行える(写真=右)

ハードウェアボタンを押してプロジェクターを有効にすると、このような確認メッセージを表示する(写真=左)。付属の「プロジェクター」アプリはウィンドウ化して使用できる(写真=右)

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