ワコムの最新液晶ペンタブ「Cintiq 27QHD」を漫画家が使う:大きいことはいいことなのか!?(1/4 ページ)

» 2015年01月06日 10時00分 公開
[山田胡瓜,ITmedia]

著者紹介:山田胡瓜

月刊アフタヌーンの漫画新人賞「アフタヌーン四季賞2012年・冬」で四季大賞を受賞。PC USERでIT系漫画「バイナリ畑でつかまえて」を連載しつつ、ペンタブレットの製品レビュー執筆者としてもしばしば出没する。Twitterは@kyuukanba。


 ワコムが液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズの新製品として発表した「Cintiq 27QHD」「Cintiq 27QHD touch」は、シリーズ最大となる27型QHD(2560×1440ピクセル)液晶を採用した大画面モデルだ。全面ガラススクリーンのボディや着脱式ファンクションキーの採用など、新たなデザイン・操作性も取り入れている。

27型の大画面液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD」

 今回筆者は、タッチ操作に対応しないCintiq 27QHDを試用する機会に恵まれた。「Cintiq 13HD」を使って普段から漫画やイラストを制作している立場から、同製品をレビューしていく。

本体サイズは24HDから据え置きで大画面化を実現!

 新製品は、これまでCintiqのフラッグシップだった「Cintiq 24HD」「Cintiq 24HD touch」よりも大画面化しつつ、本体サイズはほぼ据え置いたのが注目点の1つだ。

27型のディスプレイはまさに「キャンバス」というべき広さ

 画面サイズは24HDが518.4×324ミリなのに対し27QHDは596.7×335.6ミリと、横幅が8センチ、縦幅が1センチほど大きくなっている。一方で、ボディサイズは770(幅)×465(奥行き)×54.5(高さ)ミリと、24HDから幅や奥行きが数ミリ大きくなっただけ。高さに関しては約1センチほど減っているが、これは24HDのような大がかりなスタンド機構が別売りになったためでもある。

 本体重量は約9キロ。筆者は1人で設置を行ったが、「男性ならそれほど苦労しないだろう」という印象だ。スタンドが重かった24HDに比べれば、扱いやすいといえる。ただ、本体が大きい分、設置には十分なスペースが必要だ。

 ボディは横から見ると楔型になっていて、普通に置くと5度の傾斜がつく。本体裏面に内蔵されているバースタンドを立てると20度の傾斜がつく。ポジションの変更は、本体を持ち上げながら行うなどの手間がかかるため、頻繁に行うことは難しい。

5度のポジション

20度のポジション

 設置を終えての第一印象は、とにかく「デカい」ということだ。これだけの大画面ならA3の原稿用紙に描いた漫画も原寸大で表示できる。とはいえ、この点は縦幅が1センチ短いだけの24HDとあまり変わらない。むしろ、ナビゲーターパレットとキャンバスを左右に並べるような、画面を横に広く使うシーンで大画面化のメリットが際立つだろう。ちなみに、液晶はノングレアタイプで、Adobe RGBカバー率97%と比較的広色域となっている。

これだけディスプレイが大きいと、ナビゲーターパレットとキャンバスを並べて作業するのも簡単だ

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