デスクトップで使うかタブレットで遊ぶか。21.5型ディスプレイ一体型PC「HORIZON 2e」を試す“テーブル”ならぬ“ちゃぶ台”モデルが登場(2/3 ページ)

» 2015年03月23日 13時16分 公開

テーブルPCの使い勝手を向上させる「Aura 2」

 HORIZONシリーズでは、平置きした“テーブル”のような状態で、本体をぐるりと取り囲むユーザーが操作することを考慮したマンマシンユーザーインタフェースを用意している。それが、「Aura 2」だ。このUIは、タッチインタフェース専用で、HORIZON 2eに内蔵したジャイロセンサーと連動し、本体を水平にすると自動的にAura 2が起動する。

 Aura 2のUIデザインでは、機能の呼び出しに扇状のアイコンを採用している。これは、どの角度からも操作ができるように回転するもので、複数のユーザーがHORIZON eを囲んで使う場合でも、全員が違和感なく操作できる。

Aura 2のメイン画面。例えば、写真を選ぶと、PC内にある写真をカードゲームの手札のようにサムネイルで表示する。その中から1枚の写真を引き出して見たり、その写真をマルチタッチ操作で回転・拡大縮小したりできる。選んだ写真を画面の端に持って行くと閉じることができるなど、実際にテーブルの上で動かしているような感覚でファイル操作が可能だ

 Aura 2以外にも、4人程度で楽しめるマルチプレイ・ゲームなどを用意する。これらのゲームも、ボードゲームのように本体を囲んでプレイできるタイトルが中心だ。また、HORIZON 2と同じく専用のジョイスティック、および、ストライカーが付属する。ジョイスティックはディスプレイ表面に吸盤で貼り付ける十字キー的なものだ。ストライカーは、ディスプレイ表面を滑らせてカーソル移動が行えるアイテムで、エアホッケーのゲーム(導入しているゲームで対応するのは「Air Hockey」のみ)などで使える。

十字キー操作のできるジョイスティックと画面を滑らせて操作するストライカー。ジョイスティックやストライカーはディスプレイを傷つけないように裏面がスポンジのような柔らかい素材でできている。しかし、乱暴に扱うとディスプレイを痛める恐れはあるので注意したい。ジョイスティックとストライカーは、ともに2個ずつ付属する

キーボード+マウスでデスクトップPCとしても使える

 本体にはワイヤレスキーボードとマウスが付属するので、デスクトップPCとして利用可能だ。キーボードはテンキー付きの日本語配列キーボードで、全体のデザインはフラット。フレーム部分は金属製で高級感があるだけでなく剛性も高い。キーボード全体のサイズは実測で約374(幅)×130(奥行き)×17(高さ)ミリとコンパクトだ。アイソレーションタイプでキーピッチも約19ミリ確保している。

 気になるのは、EnterやBackSpaceキー、右シフトキー、変換キーなどの幅が狭い点だ。特にEnterとBackSpaceキーはタイプミスをしやすい。それ以外の平均的なキートップ幅は約15ミリだった。キートップは凹んだデザインで指先の感覚でキーの中央部が把握できる。クリック感は非常に軽い。

 マウスもワイヤレスタイプを採用している。マウスホイールは装備していないが、中央のボタンがタッチパットのような機能を有しており、中指を滑らせるだけで縦スクロールを行うことができる。

 CPUはCore i3-4030U(1.9GHz、2コア4スレッド、3次キャッシュメモリ3Mバイト)、グラフィックス機能はCPUに統合したIntel HD Graphics 4400を採用する。システムメモリはDDR3L-1600対応を4Gバイト載せている。このシステムメモリはグラフィックスメモリとしても利用する(最大1.7Gバイト共有)ため、ユーザーが利用できるメモリスペースは4Gバイトより少なくなる。

 データストレージは容量1TバイトのHDDを内蔵する。評価機ではWesternDigitalのWD10JPVX(5400rpm、キャッシュ8Mバイト)を搭載していた。ネットワーク関係では、有線LANはなく無線LANのみとなっている点に注意が必要だ。無線接続は、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(コントローラはRealtek 8821AE)とBluetooth 4.0が利用できる。

CPUはCore i3-4030U。動作クロック1.9GHzのデュアルコアタイプだ。インテルのCPUではコストパフォーマンスを重視したローエンドクラスで、TDPも15ワットと抑えている。Hyper-Threading Technologyに対応するので最大4スレッドを同時に実行できる。グラフィックスコアについてもCPUに統合するIntel HD Graphics 4400を利用する。3D描画性能については必要最小限のレベルと考えるといいだろう

 本体搭載のインタフェースは、3基のUSB 3.0、ヘッドフォンとマイク兼用のオーディオ端子、映像入力インタフェースとしてHDMIを用意する。また、6in1のメモリカードリーダーも備えている。このほか、本体上部のベゼルには1080P対応のマイクロホンアレイ付きWebカメラを内蔵。スピーカーはDolby Home Theaterに対応したものだ。

 なお、バッテリーを内蔵している点も特徴だ。本体が約4.6キロと重いことから、持ち運びには適していないものの、電源がない環境でも運用できる。公称バッテリー駆動時間は約3時間だ。

左側面には、3基のUSB 3.0やHDMI入力など主なインタフェースが集中する(写真=左)。右側面には電源ボタンと音量調節ボタンを用意する(写真=右)

左側面のインタフェースは奥まったところにあるので、実際の利用では背面に回って使うようになる


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