Intel SSD 750では、内部インタフェースとして「NVM Express」(以下MVMe)を採用した。Serial ATAのシステムコントローラ間のインタフェースにはAHCIを使用しているが、AHCIはHDDを対象に設計した規格であるため、低レイテンシなNANDフラッシュメモリに適していない。AHCIに代わってNANDフラッシュメモリ向けに用意した内部インタフェース規格がMVMeだ。AHCIのボトルネックを解消しただけでなく、同時並行処理能力の向上などによりパフォーマンスが大幅に向上する。
MVMeのメリットは、デバイスごとの専用ドライバを必要としないことだ。1つのドライバでMVMeに対応したすべての製品が動作する。Windows 8.1では標準でドライバを用意しているので、デバイスを取り付けるだけでストレージとして認識する。システム再起動も不要だ。
一方で、MVMeを採用しているため、AHCIを経由する「CrystalDiskInfo」などのようなソフトウェアではデバイスを認識できない。同様に、SSD用のTRIMやSecure Eraseといった外部ユーティリティも使用できない。同じMVMeに対応したデータセンター向けSSD「Intel SSD DC S3700/S3500シリーズ」用に提供しているIntel Solid-State Drive Data Center Toolのように対応ツールを待つ必要があるだろう。
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