インテル、デスクトップPC向け“Broadwell”の概要を紹介Kはもっと高クロックで高性能でなければならぬ(1/2 ページ)

» 2015年06月24日 16時14分 公開
[長浜和也ITmedia]

Cは「こんてんつくりえーしょん」のC

 インテルは、6月24日に日本の関係者に向けて、デスクトップPC向け第5世代Coreプロセッサー・ファミリーなど、6月2日に追加した“Broadwell”新ラインアップと新規ラインアップで統合したグラフィックスコア「Iris Pro Graphics 6200」の概要について説明会を行った。

 インテル チャネル企画戦略室 室長の小澤剛氏はBroadwell追加ラインアップの紹介に先立ち、インテルのCPUラインアップ構成について説明した。インテルは、これまで開発コード名とともに、その末尾に付けるアルファベットで想定する利用目的別に分類していたが、その種別について小澤氏は以下のように紹介した。

インテルが説明会で示したCPUラインアップと開発コード名末尾に付けるアルファベットの関係。モバイルとデスクトップ向けのそれぞれで、ハイエンドからメインストリーム、モビリティと分けている

 “Broadwell”世代では、モバイルで、すでにCore Mのブランド名でBroadwell-Yを投入し、次いで、TDP15ワットのBroadwell-Uをリリースしている。6月2日に追加した「Core i7-5950HQ」「Core i7-5850HQ」「Core i7-5750HQ」「Core i7-5700HQ」「Core i5-5350H」は、ハイエンドノート向けのBroadwell-Hのグループになる。

 デスクトップPC向けでは、ハイパフォーマンスでUnLock設定の最上位“X/K”グループとハイパフォーマンスでUnLock設定ながらTDPを65ワットに抑えた“R/C”グループ、そして、メインストリーム向けの“S”グループを用意する。6月2日に追加した「Core i7-5775C」「Core i7-5775R」「Core i5-5675C」「Core i5-5675R」「Core i5-5575R」は、すべてBroadwell-R/Cのグループに属する。

 なお、米Intelの発表資料では「5th Gen Intel Core desktop processor ("Broadwell-H")」の記述があるが、これについて小澤氏は、「Broadwell-Hファミリーというのがあって、そのモバイル版がBarodwell-H、その派生形となるデスクトップ版がBroadwell-R/Cとなる」と説明している。(記事掲載当初、Broadwellの説明として記述しましたが、インテルよりCPU全般に関する説明との指摘があったため、内容を変更しました)

 小澤氏は、今回追加したBroadwellラインアップの訴求ポイントとして、統合したグラフィックスコア「Iris Pro Graphics 6200」を第一に挙げている。プロセッサーグラフィックスが半分を占めるようになったBroadwellのダイレイアウトを示しながら「14ナノメートルプロセスルールを採用してより多くのトランジスタを搭載できるようになったメリットをグラフィックスコアに割り当てている」と述べ、グラフィックスコアの強化に注力したことを訴求した。

Broadwell-Cのダイレイアウト。統合したグラフィックスコアのIris Pro Graphics 6200が半分を占める

 また、LGA1150対応モデルでもTDPを65ワットに抑えたことで、ディスプレイ一体型PCのようなコンパクトデスクトップPCでもCore i7クラスのCPUを搭載できるようになったこともメリットとして紹介した。

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