DSP版Windows 8.1/8.1Proの特価セールは5月下旬から複数のショップが断続的に実施している。例えば、今週末もBUY MORE秋葉原本店では、32ビットのDSP版Windows 8.1 Proを1人1点限定で1万1980円としている。同店の通常からちょうど9000円、40%以上の値引きだ。
その派手なセールのかたわらで、最近はDSP版Windows 7の在庫切れが目立つようになっている。同店の場合はHome Premiumに「売り切れ」の札が張られているが、Professionalの32ビット版を切らしているショップも複数あった(Ultimateに至っては在庫があるほうが珍しいが、これはいまに始まったことではない)。
これは一時的なものではなく、再入荷の可能性は薄いようだ。「代理店にストックがないようです。売り切れていないバージョンも潤沢とはいえない状態です」といったコメントをするショップは多く、まもなく登場するWindows 10を見越した動きと考えられる。
「まだサポート期間が長い8.1系は10登場後もある程度流通しそうですが、7はまもなくして入手困難になるかもしれません。このあたりはMS側の戦略によるので、我々もはっきりしたことは言えませんけどね」(某ショップ)。
とはいえ、一斉に潮が引くという事態にはならないだろう。サポート期限が1年切った後もDSP版Windows XPを何度もスポット入荷していたパソコンハウス東映は、「従来の供給の流れが途絶えたとしても、いろいろなルートをあたれば当面は仕入れることができると思います。7は10が出たあとも結構需要が見込めるでしょうし」と話す。現在もUltimateを除くDSP版7は各バージョンを潤沢に在庫しているそうだ。
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