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» 2015年08月11日 10時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10リリース後に配信された「SR1」とは? (1/2)

「Windows 10」の公開から2週間が過ぎようとしている。その間、一般ユーザー向けに累積的なアップデートの提供や、脇を固める純正アプリの充実化が行われた。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

Windows 10リリース後のアップデート状況を整理する

 7月29日の「Windows 10」世界同時公開から2週間が過ぎようとしている。既に導入された方も少なくないだろう。

 公開日の当日は筆者を含めてインストールに悪戦苦闘した方も多いと思われるが、対応デバイスの枠は日に日に増加を続けており、無料アップグレードを予約したユーザーの多くは既にWindows 10へのアップグレードが可能という告知を受け取っていることだろう。

 Microsoftによれば、公開から24時間で1400万台のデバイスにWindows 10が導入されたという。

tm_1408_win10J_4_01.jpg 7月29日に一般公開された「Windows 10」

 公開直後はWindows Defenderの定義ファイル更新以外で特に動きのなかったWindows 10だが、1週間を経て一気にアップデートがやってきた。それが「Cumulative Update for Windows 10: August 5, 2015(KB3081424)」と呼ばれるもので、つまり「累積的なアップデート」となっている。

 Windows Updateで自動適用されるタイプのアップデートだが、これは「Service Release 1(SR1)」などとも呼ばれており、現行のWindows 10 Build 10240(TH1)へ定期的にやってくる累積アップデート第1弾という扱いのようだ。以前にリリースされた累積的なアップデート(KB3074683)も含まれている。

tm_1408_win10J_4_02.jpg 2015年8月11日現在のWindows 10アップデート履歴。「Cumulative Update for Windows 10 for x64-based Systems(KB3081424)」とあるのが、累積的なアップデートの第1弾だ

 Windows 10の一般向けアップデートは「最新モデル(CB)」という方式を採用しており、年に2〜3回程度の頻度で比較的大きなアップデートが行われる。これまでのMicrosoftによる説明を総合すれば、少なくとも2015年内には一度CBによるアップデートがやってくる見込みで、現行の「TH1」が「TH2」に更新されるとみられる。

 この「TH」の番号が上がるまでの間を埋めるのがセキュリティパッチやバグ修正の役割を果たす「SR」のアップデートで、頻度こそ不明だが、月次または数週間に1回程度のペースを維持するのではないかと予想している。

tm_1408_win10J_4_03.jpg Windows 10のOSアップデートは、複数あるブランチ(グループ)に対し、Windows Updateを通じて段階的に最新ビルドの提供を行う
tm_1408_win10J_4_04.jpg Windows 10のアップデート提供モデル。一般ユーザー向けのCB、企業向けのCBB、さらに企業向けで固定環境での利用を想定したLTSBなど、対象に応じてWindows Updateに複数のモデルが用意される。一般向けのCBは、Windows Insider Programでの早期テストの後、常に最新の機能がいち早く提供される

タブレット版「Office Mobile」もWindows 10向けに提供

 Windows 10の脇を固める純正アプリおよびサービスも充実しつつある。7月29日にはWindows 10と並行する形で「Office Mobile apps for Windows 10」の提供も開始された。いわゆるタッチ操作に最適化されたOffice製品で、Universal Windows Platform(UWP)アプリとなっている。Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つのアプリが提供され、それぞれWindowsストアからのダウンロードが可能だ。

 ディスプレイサイズが10.1型以下のデバイスでは無料でフル機能を利用できる。Surface Pro 3をはじめ、10.1型より大きなディスプレイサイズのデバイスでは、Office 365の加入でフル機能が利用可能になる仕様だ。位置付けとしては「Office for iOS」や「Office for Android tablets」に近い。

 なお、これは正確には「Office Mobile for tablets」と呼ばれるもので、主にタブレット製品をターゲットとしている。今秋には従来のデスクトップ版Officeにあたる「Office 2016(for desktops)」が提供されることに加えて、同時期の登場が見込まれるWindows 10 Mobile搭載スマートフォン向けには「Office Mobile for phones」が提供される予定だ。これでタブレット版、デスクトップ版、スマホ版と3種類のOfficeがそろう。

tm_1408_win10J_4_05.jpg 7月29日に公開された「Office Mobile apps for Windows 10」のWordアプリ
tm_1408_win10J_4_06.jpg 今回公開されたのはタブレット版の「Office Mobile for tablets」であり、デスクトップ版の「Office 2016 for desktops」は今秋、スマートフォン版の「Office Mobile for phones」は「Windows 10 Mobile」が登場したタイミングで提供される
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