コラム
» 2015年08月20日 12時42分 UPDATE

艦これ提督さん必携:Webサービスで日米海軍の戦闘詳報にアクセスする (1/2)

ミリタリーサブカルで最近増えてきた“史実検証”派にとってソースは重要。ならば、ウィキペディアではなく、日米の公式戦闘記録にアクセスしてみようか。

[長浜和也,ITmedia]

戦闘部隊の当事者が作成した硝煙香る戦闘報告書がWebページで見放題

 2015年は太平洋戦争が終わって70年。ということで、この夏は戦争に関連した特集記事や特集番組が新聞雑誌テレビで連日掲載、または、放送している。終戦70周年という“節目”に加えて、このところ政治的な事情もあってか、マスコミ、SNSを含めて戦争が話題になることが多い。

 太平洋戦争が話題になるとき、戦中戦後の悲惨な体験を紹介する場合が多いが、作戦的なことを紹介する機会は少ない。ただ、Webブラウザゲーム「艦隊これくしょん」などの“ミリタリーサブカル”の影響もあってか、“もろもろ”の検証のために軍事的史実に対する興味を持つ人も増えている。兵器のスペック的な資料は、長年にわたって出版されてきた膨大な文献や、その文献をベースにしたWebページ資料で詳しく細かく知ることができる。

 一方で、作戦経過に関する資料は、ほぼ公刊戦史といえる「戦史叢書」や、戦史叢書や海外の公式資料、関係者への取材をもとに研究者がまとめた文献があるものの、Webページへの“移植”は進んでおらず、最近出版された戦史専門雑誌やムックなどをベースにまとまっているウィキペディア(や、その内容をベースにした艦これ攻略まとめ各種Webページ)に限られている。

 しかし、Webサービスでは戦史叢書の一次資料の1つのなっている戦闘部隊の戦闘報告書や行動記録にアクセスできる。また、日本だけでなく、米海軍でも公式記録にアクセスできるWebサービスを用意している。ということで、ここでは、日米の公式作戦記録を提供しているWebページを紹介しよう(誰得)。

アジア歴史資料センター

 アジア歴史資料センターは、国立公文書館が運営しているWebサービスで、軍事関係に限らず日本の政府が発行した公式文書を確認できる。戦闘部隊の作戦報告書である「戦闘詳報」や部隊の行動記録である「戦時日誌」は、“アジ歴トピックス”にある「戦闘・事件」のページにテーマごとに並べてあるが、収録している資料が膨大なので、“資料の閲覧”でアクセスできるキーワード検索から、作戦名称(ミッドウェー海戦、南太平洋海戦など)や部隊の名称(第1航空艦隊、第2水雷戦隊、軍艦大和など)で検索するといい。

kn_asireki_01.jpg 国立公文書館が運営している「アジア歴史資料センター」のトップページ。

kn_asireki_02.jpg 人気のあるテーマごとにまとめたWebページを用意しているが……

kn_asireki_03.jpg “戦闘詳報”“ガダルカナル”などのキーワードで検索して資料を抽出したほうが目的の資料に早く到達できる

 収録している資料は、JPEGファイル、または、専用プラグインで利用できるDjVu形式で閲覧することになる。DjVu対応プラグインでは、ページのサムネイルを表示してそこから拡大表示するページを選択するといったPDFファイルのような使い勝手で利用可能だ。

kn_asireki_04.jpg 駆逐艦「夕立」の第三次ソロモン海戦における戦闘詳報

kn_asireki_05.jpg JPEG形式でもページ数からダイレクトにアクセスしたり表示画像の拡大縮小ができたりする

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