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» 2015年10月15日 09時30分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「Windows 10 Mobile」は12月以降に提供 Lumiaの日本発売は見送りへ (1/3)

当初の予定からやや遅れての投入となりそうな「Windows 10 Mobile」。そのリリース時期は一部端末のプリインストールを除き、12月以降になりそうだ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

Lumia 950/950XLは11月、その他は12月以降の提供か

 「Surface」シリーズの新機種が盛り上がる一方で、「Windows 10」のもう1つの柱であるモバイルOS「Windows 10 Mobile」のリリース日程もようやく固まったようだ。

 日本ではMicrosoft純正スマートフォンの「Lumia」シリーズが当面投入されず、既存パートナーとWindows 10 Mobileからの新規参入組数社がハードウェアを提供する予定だが、米国でのLumiaを含むリリースの動向について整理しておこう。

NuAns NEO 日本市場向けには、マウスコンピューター、プラスワン・マーケティング(FREETEL)、サードウェーブデジノスの3社がWindows 10 Mobile搭載機の開発を表明していたが、日本マイクロソフトが10月14日に開催したイベントで、新たにVAIO、日本エイサー、トリニティの参入も明らかになった。写真は、トリニティがデザイナーズユニットのTENTと共同で開発しているWindows 10 Mobileスマホの「NuAns NEO」。年内に詳細が発表される予定だ

 10月6日に米ニューヨークで新ハードウェア発表イベントが開催されたことを受け、Windows 10 Mobileプリインストールハードウェアの提供時期と、旧ハードウェアへのアップグレード提供開始時期が正式発表された。

 LumiaのFacebook公式サイトで「Windows 10 Mobileの一般提供開始は12月から」と紹介されており、Windows 10 Mobileアップグレードに対応したハードウェアは、恐らく12月初旬〜1月上旬くらいにかけて順次OTA(Over The Air)による配信が行われるものとみられる。

 Microsoftは、Windows 10 Mobileプリインストール製品として発表した「Lumia 550」を欧州中心に12月から、「Lumia 950」「Lumia 950XL」を米国中心に11月から提供するとアナウンスしている。

 11月の具体的な時期は不明だが、例外的なのはLumia 950/950XLの2製品のみだ。Lumia 550と、サードパーティ製品を含むWindows 10 Mobileのプリインストールモデル、そして旧ハードウェアへのOTA提供は全て基本的に12月以降になると考えられる。

Lumia 950/950XL ハイエンドクラスのWindows 10 Mobile搭載スマートフォンとなる「Lumia 950」「Lumia 950XL」。日本での販売は予定されていない

 また、Windows 10 Mobile製品版が先行利用できるLumia 950/950XLは、米国ではAT&Tの携帯キャリアストアで販売されることになる。ただし「Lumia 920」時代のように独占販売契約ではないようで、他の大手キャリアからの販売予定こそ現時点でないものの、Microsoft StoreでSIMロックブリー(Unlocked)版の入手が可能とみられる。

 旧ハードウェアのWindows 10 Mobileアップグレードについて、サードパーティ製品の詳細は各社の最新情報を確認してほしいが、Microsoft製品であるLumiaシリーズについては、提供開始後に利用可能なハードウェア一覧が公式ページに記されている。

 対象となるハードウェアは「Lumia 430」「Lumia 435」「Lumia 532」「Lumia 535」「Lumia 540」「Lumia 635(1GB RAM)」「Lumia 640」「Lumia 640XL」「Lumia 735」「Lumia 830」「Lumia 930」だ。少なくとも8Gバイトの内蔵ストレージ領域を持つこと、そして「利用可能な機能は機種に依存する」と示されている。

 それ以外のLumiaハードウェアについての表記はないが、少なくともWindows Mobile 10 Insider Previewが提供されているハードウェアは、製品版にも対応しているとみられ、その差は提供タイミングなどに由来するものだと考えている。

Windows 10 Mobile推奨スペックの謎

 MicrosoftではWindows 10 Mobileハードウェアのガイドラインと推奨スペックの一覧表こそ公表しているものの、Windows 10 Mobileが実際に必要としている動作スペックや機種ごとに利用可能な機能については明らかにしていない。

spec Microsoftが公開したWindows 10 Mobile搭載スマートフォンのデザインガイドライン

 現時点で分かってるのは「8Gバイトの内蔵ストレージ領域を持つこと」が最低要件で、Windows Mobile 10 Insider Preview対応機種は全てこの条件を満たしている。

 Microsoftは当初(少なくとも2015年3月のMobile World Congressのタイミングでは)、Windows Phone 8.1が利用可能な機種は全てWindows 10 Mobileのアップグレード対象になると表明していた。しかしInsider Previewの対応機種一覧を見る限り、特に古い世代のLumiaや、ローエンド製品はこの限りではなく、一定以上のスペックを満たしていることが求められているようだ。

 実際にWindows Phone 8.1対応端末とInsider Preview対応機種一覧を比較してみたところ、1つはメモリ要件にあると推測した。Windows Phone 8/8.1では新興国を中心にデバイスの販売シェアを拡大するため、特にミドルレンジ以下の端末を中心に512Mバイトのメモリ容量を搭載したモデルが登場していたが、こうした端末はことごとくInsider Preview対応機種から外れている。

 実際、Microsoftが「Value Phone」のカテゴリとして公表している推奨スペックでもメモリは1Gバイトが要求されており、これが最低スペックとなっている。

 一方で内蔵ストレージは「4〜8Gバイト」と幅があり、先ほどのWindows 10 Mobileのアップグレード要件を満たしていない。これは、プリインストールモデルとアップグレードで要求されるスペックが異なり、前者の場合は4Gバイトでも問題ないということなのだろう。

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