発表会の冒頭では、エレコム株式会社取締役社長の葉田順治氏が登壇し、「(スマートフォンやタブレット全盛期になって)PCの時代は終わったが、ロボットや人工知能、ドローン、IoTといった先端技術にコンピュータは必要不可欠。エレコムはPCの分野において一定の地位を得たが、グループとしてはPCだけでなく、IoTの分野にも注力している。本日の製品もその一環としてご紹介したい」とコメント。
加えて、「エレコムは、マウスやスマホ関連アクセサリーだけではないという一面を知っていただければ」とあいさつを締めくくった。今回発表した「GXシリーズ」は、「Alljoyn」に対応した家電の情報をスマートデバイスで受け取る機能も備えている。
続いて、開発4課課長代理の門脇洋之氏が新製品のコンセプトについて解説した。これまでエレコムが無線LANルータのコンセプトとして「スマホをネットにつなぐシンプルな機能」「家族で使うために必要な機能」「安定性の追求」「手頃な価格」といったものを掲げてきたのに対し、他社は「技術的機能における優位性、多機能」を重視してきたという。
同社によれば、エレコムは現状の国内量販店市場においてシェア第3位となっている。2016年度にはルータメーカーとしての地位を確立し、シェア35%を目指すという。そのためにハードとソフトの両面で技術的な優位性を確保し、他社に追従することで次世代ルータのスタンダードを確立したい考えだ。
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