まさかの「OneDrive」縮小……よろしい、ならば「ASUSTOR NAS」だよくもだましたアアアア!!(1/3 ページ)

» 2015年11月10日 17時02分 公開
[瓜生聖ITmedia]

定額の無制限オンラインストレージは人類の見果てぬ夢なのか

 2015年11月2日、米MicrosoftはOffice 365ユーザー向けに提供していたオンラインストレージ「OneDrive」の容量無制限サービスを終了し、1Tバイトに制限することを発表した

OneDriveの容量無制限が廃止されて肩を落としている人も多いはず。いまこそNASの導入を検討しよう

 いくつかのニュースサイトでは「日本で展開されているOffice 365 Soloではもともと1Tバイト制限がかかっているために影響はない」という記述も見られるが、これは正確ではない。少なくとも、容量無制限サービスの早期利用プログラムに申し込んだOffice 365ユーザーに関して言えば、2014年末ころから順次、容量無制限の案内を受け取っているようだ。

 米Microsoftの発表では「中には、平均使用量の1万4000倍にあたる75Tバイトを超えて使用している例もあります」とか「このような極端なバックアップでの利用を重視するのではなく、高価値の生産性エクスペリエンスと共同作業エクスペリエンスの提供に焦点を当てることが、大部分のOneDriveユーザーにとってメリットになる」とか、そういった記述が見られるが、正直言って大きなお世話である。

 容量無制限であれば、それを活用しようとするのは当然のこと。あまり知られていないようだが、そもそも容量無制限が開始された際の案内メールの内容は「とりあえず10Tバイト追加しといたから足りなくなったらメールちょうだいね(意訳)」というものだったのだ。

OneDriveの変更に関するFAQ

Office 365のサブスクリプションで筆者に割り当てられていたストレージ容量

2015年1月8日に受け取ったメール。「とりあえず10Tバイト追加しといたから足りなくなったら連絡してくれ」と書かれている

 筆者は現時点で1.7Tバイトほど使用しているため制限にひっかかることになるが、利用率としては17パーセントに過ぎない。「とりあえず」として割り当てた容量すら、想定以上の使用だと言うつもりなのだろうか。例えるなら「きみの生活費は100万円で足りる? とりあえず渡しておくから足りなかったら言ってね」と言われて17万円を使ったところで「オマエ使いすぎ。10万円にするから」と減額されたようなものだ。

 バックアップに使ってほしくない、と読めるような記述も納得しかねる。仮にHDDメーカーが「肌色成分の多い動画の保存には使ってほしくない」などと言い出したらどうだろうか。用途は使う人間が決めることだ。バックアップはオンラインストレージの使い方として十分想定される用途ではないか。

 だが、いかにも「一部の非常識なユーザーのためにみなさんに制限をかけなければならなくなりました」と読めるような発表の仕方には不満を感じるものの、サービスの変更自体はやむを得ないものなのだろうと理解はしている。

 「予想以上にみんなが使うのでまかない切れません、私たちの見通しが甘かったです」と自分たちの非を認める内容であれば「ふん、容量無制限サービス先駆者のHP UplineBitcasaを見てなかったのか、同じことをしおって」と思いつつも、まあそうだろうね、と納得できたかもしれない。

 そして、これらのサービスの利用者として、HP UplineとBitcasaに続き、3度めのハシゴを外されたのが筆者である。そういう意味では筆者も同様に「同じ過ち」を犯してしまったわけだ。我ながらまるで成長していない……。

 わずか数行後にブーメランが返ってきたわけだが、そもそも他人による月額制サービスを利用する時点で継続性に不安があるのはまぎれもない事実。ISPなどであれば代替の事業者を見つけることは難しくない。だが、容量無制限のオンラインストレージのような無二のサービスではそれは困難だ。

 であればどうするか。サービスではなく、買い切りでハードウェアを購入してしまうというのが1つの解になる。容量無制限ではないものの、6TバイトのHDDを買えば6Tバイトを使用できる。すべてはあなたのものだ。保存するデータが肌色であろうが腐っていようが、個人利用においてはなんらとがめられることはない。だが、オンラインストレージはどこからでも利用できるという大きなメリットがある。

 よろしい、ならばASUSTOR NASだ。

コストパフォーマンスに優れた「ASUSTOR NAS」新シリーズ

 ASUSTOR NASには数多くのモデルが存在する。各モデルの差異は性能やベイ数、ポート数の違いが主で、基本的な機能、使い方に違いはない。そのため、どれくらいの容量が必要か、何人くらいで使用するか、という要件からモデルを選定すればよい。

 個人で使用するのであれば2015年11月にラインアップに追加されたばかりのAS10シリーズ、AS31シリーズが有力な候補だ。両シリーズとも2ベイモデルと4ベイモデルが用意されている。

新デザインのASUSTOR NAS。写真はAS31シリーズ

 AS10シリーズは、シリーズ初のMarvell ARMADA-385 1GHz(Dual-Core)を搭載したエントリーモデルだ。2ベイのAS1002Tで2万5800円(ユニスターオンライン価格/税込)という求めやすい価格ながらも、リード110Mバイト/秒、ライト96Mバイト/秒(公称値)、さらにAES256に対応したハードウェア暗号化エンジンを搭載。同時利用数が少ない環境では上位機種に遜色のない性能を発揮する。

 AS31シリーズはIntel Celeron N3050 Braswellデュアルコアプロセッサ、2Gバイトデュアルチャンネルメモリを搭載した初のモデルだ。HDMI 1.4b端子を搭載しており、4K動画再生に対応したコストパフォーマンスの高い製品である。

 両シリーズとも外観は既存シリーズから大きく変更されている。ホットスワップベイが廃止され、フロントパネルに特徴的なダイヤモンドプレートデザインを採用。これはASUSTeK製ルータに採用されているので見覚えがある人もいるだろう。また、背面以外は樹脂製になり、既存モデルから50%程度の軽量化が図られている。

フロントパネルに特徴的なダイヤモンドプレートデザインが採用されている

ダイヤモンドプレートデザインは、ASUSTeKの無線LANルータに採用されているデザイン。グループ傘下のASUSTORが同じネットワーク機器として統一性を持たせている

Windowsクライアントでのリード/ライトパフォーマンス。ローエンドモデルの10 Seriesでも同時利用数が少なければ上位機種に引けをとらない

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