ココが「○」 |
---|
・狭額縁で15.6型ノート最小を実現 |
・Adobe RGB色域の4K狭額縁液晶 |
・Skylake-H、GTX 960Mの高性能 |
・Thunderbolt 3など最新の端子搭載 |
ココが「×」 |
---|
・キーボードにもう少し余裕がほしい |
・Webカメラの位置が変則的 |
デルの「New XPS 15」は、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載するプレミアムクラスの高性能ノートPCだ。2015年10月に、13.3型の「New XPS 13」と同時に発表された。XPSシリーズは世代が変わっても同じブランド名を使用し続けているが、15型クラスのXPS 15は日本でしばらく販売がなかったため、久々に復活したことになる。
このNew XPS 15は、既にPC USERでレビューしているNew XPS 13と同様、同社が「Infinity Edgeディスプレイ」と呼ぶ狭額縁デザインの液晶ディスプレイを採用しており、「15型クラスの画面を搭載したノートPCとして世界最小」をうたう。
しかも、単なるNew XPS 13の大画面バージョンではなく、上位モデルは4K UHD解像度(3840×2160ピクセル)に対応したAdobe RGBカバー率100%の広色域液晶ディスプレイを採用するほか、第6世代CoreのクアッドコアCPU(開発コード名:Skylake-H)とNVIDIA GPUを搭載するなど、あらゆる面でパワフルにスケールアップしている。
広色域対応の大画面、クアッドコアCPU、NVIDIA GPUといったクリエイティブユースに響く内容を備えつつ、アルミニウム合金とカーボンファイバーを使った質感の高いボディーデザインも注目だ。
現在デルの直販サイトでは、スペックが固定された2モデルが販売されているが、今回は上位モデル「New XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」のレビューをお届けしよう。
ボディはNew XPS 13をそのまま大型化したようなデザインだ。奥側から手前側にかけて、ほぼフラットなラインで絞り込んだスリムなフォルムに仕上がっている。本体サイズは約357(幅)×235(高さ)×11〜17(奥行き)ミリで「15型クラスで世界最小」をうたう。重量は4K液晶のプラチナモデルが約2キロ、フルHD液晶のスタンダードモデルが約1.78キロだ。プラチナモデルの実測による重量は2.02キロと、ほぼ公称値通りだった。
トップカバーとボトムカバーの材質にはアルミニウム合金を採用。コンピュータ制御で削り出した素材にサンドブラスト加工とアルマイト処理を施し、高い質感を実現している。New XPS 13はシルバーとゴールドの2色展開だが、このNew XPS 15ではシルバーのみだ。
プラチナモデルとスダンダードモデルの重量差が大きいが、前者はタッチパネルを搭載しているほか、バッテリー容量がスタンダードモデルの56ワットアワーに対し、84ワットアワーと大きいこと影響している。解像度が高いぶん、実用十分なバッテリー駆動時間(公称駆動時間はどちらも約10時間)を維持するにはバッテリーの容量アップが必要だったということだろう。
キーボードベゼル/パームレスト部分は、航空機にも使用されているハイグレードなカーボンファイバーを採用し、さらに裏からマグネシウム合金で補強することで剛性感と堅牢性を高めている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.