ニュース
» 2016年02月16日 10時30分 UPDATE

「KY」を解決したThinkPad X1――究極のビジネスツール「Think X1」ファミリー発表会(後編) (1/3)

Lenovoの「Think」製品は、ビジネスツールとして進化を続けている。日本で開発された「ThinkPad X1」シリーズは、ビジネス上の「KY」を解決しているらしい。でも、どうやって……?

[井上翔,ITmedia]

 レノボ・ジャパンは2月9日、「Think X1」ファミリーの発表会を開催した。従来、ThinkPad(ノートPC)にのみ存在した「X1」ブランドを、ThinkCentre(デスクトップPC)やThinkVision(外付けディスプレイ)にも拡大し、ビジネス向けPC・周辺機器のプレミアムラインとして展開する。

 「プレミアム」というからには、通常のモデル以上に多くの“こだわり”が込められているはずだ。レノボ・ジャパンのThinkプラットフォームグループ部長を務める大谷光義氏は、Think X1ファミリー、とりわけThinkPad X1シリーズに込めたこだわりを報道陣に向けて熱く語った。

ThinkPad X300 プレミアムモデルの“先駆け”となった、2008年発売の「ThinkPad X300」。このモデルの再来を期待する人も少なくない
初代ThinkPad X1 Carbon 2012年に発売の初代「ThinkPad X1 Carbon」。国内向けThinkPadとしては初めての「Ultrabook」でもあった

「ThinkCentre X1」で“未踏の地”へ

レノボ・ジャパンの大谷氏 レノボ・ジャパンの大谷氏

 「ThinkCentre X1」は、23.8型IPS液晶とアルミニウム合金製のボディが特徴の画面一体型(オールインワン)タイプのPCだ。Lenovoのビジネス向けデスクトップPC「ThinkCente」で、初めて「X1」を冠するプレミアムモデルだ。

 日本市場において、画面一体型(オールインワン)モデルは「省スペースのデスクトップPC」という文脈で扱われることが多い。ThinkCentreでは、従来から画面一体型のMシリーズをラインアップしてその需要に応えてきた。

 ThinkCentre X1は、「(従来のThinkCentreから)一線を画したスタイリッシュなデザイン」(大谷氏)を取り入れることで、「従来の武骨なThinkCentre」(同)ではなかなか進出できなかったホテルのフロントやカウンター業務などへの用途拡大を狙っている。従来のThinkCentreとは「違った使い方」(同)にも応えようというのだ。

 もちろん、頑丈さ、性能、セキュリティ(Intel vPro)といったビジネスPCとしてThinkCentreが培ってきた要素はしっかりと取り入れている。また、冷却ファンの静音性向上をはじめ、機能改善にも余念がない。「スタイリッシュでも、しっかりThinkCentre」というのが、ThinkCentre X1なのだ。

スタイリッシュでもThinkCentre スタイリッシュになっても、ThinkCentreらしさは健在
ディスプレイ、マイク、スピーカー、ファンを改善 ビジネスPCとして必要な機能の強化・改善も実施
右側面左側面 薄型ボディで設置面積を気にせず設置可能
背面 背面もスタイリッシュに,背面もスタイリッシュに

足りない「軽さ」を満たす「ThinkPad X1」ファミリー

 日本では、小型で軽量なモバイルノートPCが好まれる傾向にある。ビジネスバッグに入れて持ち運ぶ上、電車での移動が中心だからだ。

 ThinkPadはの2016年モデルでは「ThinkPad X260」「ThinkPad Yoga 260」「ThinkPad T460s」といった1.3キロ台の重量を持つモデルでモバイルニーズを満たしてきた。しかし、日本市場ではそれでも「重い」という声が出てきてしまう。軽量モデルはThinkPadにとっての“穴”なのだ。

 もちろん、レノボ・ジャパンは「より軽いThinkPadがほしい」という声を認識していた。その要望を満たす“ミッシングピース”が、今回登場したThinkPad X1シリーズだ。

ThinkPadには「軽い」モデルが足りない 日本(大和研究所)主導で開発しているThinkPadだが、日本で人気の軽量モデルは“穴”となっていた
ThinkPad X1シリーズで、軽量モデルへのニーズを満たす ThinkPad X1シリーズで、1〜1.2キロ台の軽量モデルへのニーズを満たす

タブレットながら高い拡張性を持つ「ThinkPad X1 Tablet」

 「ThinkPad X1 Tablet」は、ThinkPad X1シリーズとしては初めてのタブレットPCで、デタッチャブル2in1の「ThinkPad Helix」の後継モデルとして位置付けられる。本体単体では約767グラム、Thinキーボード装着時でも約1.065キロ(いずれも最軽量構成時)と、従来のThinkPadよりも軽量であることが特徴だ。IEEE 802.11ad(WiGig)通信モジュールや、SIMロックフリーのLTEモジュール(大企業向け限定)を内蔵する構成も選択できる。

ThinkPad X1 Tablet ThinkPad Helixの後継機種でもある「ThinkPad X1 Tablet」。専用の「Thinキーボード」を取り付けても1キロ台の重量を実現

 X1 Tabletの最大の特徴は、本体下部に棒状の「モジュール」を装着することで機能拡張ができる「モジュラー設計」にある。拡張バッテリーを兼ねた「プロダクティビティ・モジュール」が本体と同時に発売となったほか、プロジェクターを備える「プレゼンターモジュール」とIntel RealSense対応の3Dカメラを備える「3Dイメージングモジュール」も4月以降に発売予定だ。いずれのモジュールも、Thinキーボードも装着したまま持ち運びが可能だ。本体には、フルサイズのUSB 3.0端子やUSB Type-C端子(電源端子兼用)も備えている。

ThinkPad X1 Tablet向けのオプション品 ThinkPad X1 Tabletのオプション品
プロダクティビティ・モジュールのボゴピンとThinキーボードのボゴピンモジュールを付けたまま持ち運び可能 モジュールを付けたままでもThinキーボードを装着可能(写真=左)な上、両者を付けたまま持ち運びも可能(写真=右)

 X1 Tabletは、キックスタンド式の自立機構を備えているが、本体下部にヒンジがある独特の構造となっている。これは、モジュールを装着した状態、あるいは付属のスタイラスペン「ThinkPad Pen Pro」を使う時の利便性を考慮した結果だという。

キックスタンドのヒンジは本体下部に キックスタンドは、使い勝手を考慮して本体下部にヒンジを設置
モジュールが付いたままでも、スタイラスモードでも使いやすい スタンドのヒンジを本体下部に据えた結果、モジュール装着時でもスタイラスモードでも便利に使える
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.