まずはプロセッサ性能を評価する目安として、CINEBENCH R15によるレンダリングテストの結果を確認する。このテストは、ほぼCPUコア以外の要素に左右されないため、プロセッサ性能の目安として適している。
CINEBENCH R15内に表示される「CPU」は、マルチスレッドでCPU全コア/全スレッドに負荷をかけてレンダリングする。「CPU(シングルコア)」は、シングルスレッドのみでレンダリングしたスコアだ。こちらは、OSの基本操作やマルチスレッドに対応してない古いアプリケーションを実行する場合などの目安になる。
CPUスコアは339となった。モバイル向けのデュアルコアCPUとしては、これまでテストした中で最高で、Core i5-6300Uより11.1%高い。CPU(シングルコア)のスコアもCore i5-6300Uから14%アップの131と高い結果となった。Core i7-6650Uは、Turbo BoostによるCPUクロックの変動幅が大きいことも特徴だが、シンプルにCPUパワーが必要な場合にはしっかり性能を出せることが分かる。
CINEBENCH R15のスコア比較 | |||
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CINEBENCH R15 | Surface Pro 4(Core i7) | Surface Pro 4(Core i5) | Surface Pro 3 |
Open GL(fps) | 59.51 | 40.08 | 28.3 |
リファレンスマッチ | 97.80% | 97.80% | 98.00% |
CPU(cb) | 339 | 305 | 259 |
CPU(シングルコア、cb) | 131 | 115 | 111 |
ストレージは、Core i5モデルと同じくSamsungのM.2型PCI Express SSD「PM951(MZFLV256)」が搭載されていた。最新のNVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルに対応しているが、PCI Express SSDとしてはエントリークラスに位置付けされるモデルだ。
SSDのパフォーマンスはCrystalDiskMarkで測定した。Core i5モデルのレビュー当時のバージョンが5.0.3で、今回のバージョンは5.1.1となっている。開発履歴のページを見ると、特にSurface Pro 4での性能に影響する改変はないと思われる。
計測結果はCore i5モデルのスコアに準じているが、それぞれ若干スコアがよくなっている。4Kリード/ライト性能などは一流だが、NANDフラッシュメモリにはSamsung最新のV-NANDではなく、プレーナ型のTLC NANDを採用していることもあり、最新SSDとしてはシーケンシャルライト性能は遅めだ。
CrystalDiskMark 5.0.3のスコア比較(単位:MB/秒) | |||
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CrystalDiskMark 5.0.3 | Surface Pro 4(Core i7) | Surface Pro 4(Core i5) | Surface Pro 3 |
SSD/HDD型番 | NVMe SAMSUNG MZFLV256 | NVMe SAMSUNG MZFLV256 | SAMUSUNG MZMTE256HMHP |
Sequantial Read(Q32 T1) | 1507 | 1499 | 554.9 |
Sequantial Write(Q32 T1) | 309.9 | 308.1 | 267.2 |
4K Read(Q32 T1) | 406 | 356.8 | 239.4 |
4K Write(Q32 T1) | 258.7 | 228.1 | 163.2 |
Sequantial Read | 818.6 | 861.2 | 438.5 |
Sequantial Write | 308.9 | 306.3 | 242.2 |
4K Read | 40.47 | 39.64 | 24.11 |
4K Write | 105.2 | 98.6 | 52.27 |
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