続いて登場したのが、週刊アスキーの矢崎飛鳥氏。彼はスペイン・バルセロナで開催されたモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2016(以下、MWC 2016)」について次のように語っています。
「(MWC 2016は)『“Virtual Reality” World Congress』といってもいいほど“VR”でした。2000人ほどが集まった会場の全員にサムスンのVR HMD『Gear VR』を配って、新型スマートフォン『Galaxy S7』をVR上で発表した。こんなにも派手なスマートフォンの発表会は見たことない。記者陣はITジャーナリストが占めるとはいえ、ほとんどの人がVR初体験。悲鳴のような歓声が上がっていた。MWCのトピックはこれでしょう」(矢崎氏)
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「全天球カメラとVRの組み合わせは各社がやっているように、一つのトレンドですよね。HTCにおいてはMWCでスマートフォンの最新機種を発表せず、HTC Viveに絞っていた。本当にスマートフォンのメーカーかよって感じ(笑)。ものすごい過渡期で、今年のMWCは『VRのことを考えていないものは来るな!』という感じでした。Appleが心配になるくらい」(矢崎氏)
「『VRはモバイルのなのか』という議論はあるが、あるジャーナリストは『今後全てのものがモバイルに来るのでは』と言っている。モバイル製品だと解像度が足りなかったり、わざわざスマートフォンと連携させたりとハードルが高かったりするが、私も(モバイルに集約されると)思います」(矢崎氏)
「自分のアバターをつくって円卓を囲んでチャットできる『Vtime』というアプリがあります。ただのチャットアプリなんですが、PCの黎明期のように、今は英語を話す人しかいなくて、ここに入ると逃げられないんですよね。英会話とか、Skypeのビデオチャットでやるよりもいいのでは。とにかく逃げられない(笑)」
「例えば英会話の学校とか、アダルト業界とか、今VRを意識してなかったらダメだと思いますね。VRと関係ないものはもうない。これは受け売りですが『全職業の人がVRを体験したほうがいい』」(矢崎氏)
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