「VR(Virtual Reality)」がテクノロジー系展示会を乗っ取った日VRに関係しない業界はない(1/3 ページ)

» 2016年04月22日 06時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 VR・パノラマ系ニュースサイト「PANORA」を運営するパノラプロは4月20日、東京・渋谷で「最新VR事情が一気にわかる!! 2016年1〜3月海外イベントまとめ」と題したイベントを開催しました。「2016年は“VR元年”である」との声を各所でよく耳にするようになりましたが、2016年3月までに世界各地で行われたテクノロジー系展示会でも、VR(Virtual Reality)の存在感は非常に大きいものになっています。

CES 2016 世界最大の家電見本市「CES 2016」。景気がいいぞ!

 今回のイベントは、4つの主要展示会に的を絞り、実際に展示会へ赴いた著名人から現地で仕入れたVRの最新情報を紹介してもらおうというものです。最近、PC USERでもVRネタをどんどん取り入れていこうと企んでいる筆者も参加してきたので、それぞれポイントごとに紹介しましょう。

世界最大の家電見本市「CES 2016」において“VR”の存在感は?

デジタルハリウッド大学教授の福岡俊弘氏 デジタルハリウッド大学教授の福岡俊弘氏

 イベント冒頭に登場したのは、米国ラスベガスで開催された世界最大の消費者家電見本市「CES 2016」に参加したデジタルハリウッド大学教授の福岡俊弘氏です。「日本でドローンのレースができるコースを作りたいと2015年から考えていました。海外が今どうなってるかを知りたかった」(福岡氏)というように、当初はドローンの最新情勢をチェックするつもりでCES 2016に足を運んだようです。

 ところが、会場に入るなりVRの存在感に圧倒されたと言います。「会場にこれだけVRが“普通”にあることが驚きだった。小さい企業が500社ぐらいあって、(会場は)どこまで行っても終わらない異常な広さ。決め打ちして回らないと会期中の4日間で回りきれないじゃないですか。ちゃんとVRがどこにあるかを調べてから行けばよかった」(福岡氏)

Oculusのブース Oculusのブース。VR関連のブースはどこも大行列。「並んでいる間にもVR体験できるよね」という声も

 福岡氏はサムスンのブースを例に挙げ、VRに直接関係ない製品のコーナーでも、人を引きつけるための要素としてVRが取り入れられていたのが印象的だったと語ります。家電業界においてVRはどういう位置付けで普及していくかという質問に対しては、次のように答えました。

 「1891年にトーマス・エジソンがキネトスコープという動画の仕組みを作り、2年後にはシカゴ中で展示されていました。現代のような映画館ではなくて、箱をのぞいて動画が見られるもの。一人しか体験できない点はVRに近いですね。その4年後にはパリでシネマトグラフというスクリーンに投影するタイプの映画が開発されます。あっという間にキネトスコープはシネマトグラフに上書きされました。数年でここまで変わるのはすごいこと。2017年はシネマトグラフみたいな仕組み(みんなでVRを共有できる)が生まれるんじゃないかという期待感はある。ただ、今はプライベートな体験のほうが重要視されるので、当時のようにはいかないかも。家電はそれからかなぁ」(福岡氏)

 福岡氏が、会場で気になったものとしてパロットが特設ブースで行っていたドローンによる無人ショーも挙げていました。こちらはPC USERでも以下の記事で動画を紹介しています。

→・CES 2016:今年は全翼機型ドローンが個人でも買える……! 動画で見る迫力のParrotアクロバティック飛行ショーは必見

「ドローンが自動的に出てきて自動的に帰っていく。CESのデモで拍手が起きたところを初めて見た」(福岡氏)

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