macOS Sierraで実況ツイートがはかどるぞ!アップルPickUp!

» 2016年07月19日 11時13分 公開
[らいらITmedia]

 Macの次期OS「macOS Sierra」と、iPhoneやiPad向けの次期OS「iOS 10」のパブリックβ版が公開されて1週間。実際に試してみると、WWDCやプレビューページでは気づかなかった思いもよらぬ発見が多数ありました。macOSとiOSに加えて、今回はwatchOS 3もプレビューする機会があったので、便利なだけでなく「新たな使い方」が生まれそうな機能をそれぞれピックアップしました。

macOS Sierra:SiriからのSNS投稿

Siriを使ってSNSに投稿

 MacでもSiriが使えるようになることは前回もお伝えしましたが、SiriからのSNS投稿は人によってかなり重宝する機能になりそうです。

 「command」+「space」キーでSiriを呼び出し、「XX(投稿内容)をツイート」や「XXをFacebookに投稿」と伝えると、投稿内容がプレビューされます。Siriが内容を確認してくるので、「送信」と指示すれば、キーボードに触れることなくそのまま投稿が可能になります。

実況がはかどりそうな仕様

 実はSiriからのSNS投稿はiOS版でも対応しています。しかしSiriが全画面表示になるiOSと違い、MacのSiriは右上にウィンドウが表示される仕様。つまり作業しながら考えたことや完全な独り言などを、マルチタスクでガンガン投稿できるようになります。自宅のMacでSiriを使うなら、話しかけるハードルも低いはず。SNS中毒のユーザーは投稿頻度が加速しそうです。

iOS 10:メッセージアプリの「タップバック」機能

 iOS 10では、メッセージアプリの大幅な機能強化が話題です。吹き出しにエフェクトをつけたり、Apple Watchと同じデジタルタッチ機能で手書きメッセージが送れたり、ステッカーを画面上にペタペタ貼れたり、多数の機能が追加されます。あまりに多すぎて一部は直感的な操作が難しく、手探り状態で機能を見つけなければいけません(パブリックβ版の場合)。

機能をてんこ盛りにしたせいで機能の呼び出し方が分かりづらい。このままでは使いこなせる人の方が少なそうだ

 Apple Watchのスケッチやハートビート(自分の心拍数を相手のWatchに送る機能)は一瞬で飽きてしまったタチなので、今回もほとんどのエフェクトはすぐに使わなくなるだろうなぁと思います。が、メッセージにリアクションできる「タップバック」は例外で、シンプルかつスマートなコミュニケーションが実現しそうな予感。

吹き出しの右上についているのがタップバックのアイコン

 タップバックは吹き出しを長押しし、ハートマークやいいねボタンなど6種類のリアクションボタンで返事を送る機能です。例えば、相手から「明日9時集合で」とメッセージが来たら、その吹き出しを長押しし「いいね」ボタンを押すことで、了解した旨を素早く伝えられます。

吹き出しを長押しするとタップバックが使える

 LINEではスタンプが似たような役割を果たしますが、グループの場合延々と「了解!」スタンプが続き、スクロールしないとメッセージを確認できないことも。その点タップバックはリアクションの数が合計して表示されるので、重要なメッセージが流れてしまう心配がありません。

 相手が冗談を言ったときにとりあえずリアクションしとけばよさそうな「笑」ボタンも秀逸。他のメッセージサービスでも採用してほしい機能の一つです。

watchOS 3:アクティビティの共有

 watchOS 3は素晴らしい進化が多く、取り上げきれないほどです。まずディズニーファンの筆者としては、文字盤にミニーマウスが追加されたうえに、ミッキーとミニーによる時刻の読み上げ機能まで実装され大歓喜。もともとは目の不自由な人向けに開発が始まった機能だそうです。

文字盤を長押しすると、ちゃんと日本語版声優の声で「X時X分だよ」と読み上げてくれる。Dヲタは正式版がリリースされる秋に必ずチェックすべし!

 深呼吸を促す「呼吸」アプリの使い勝手もなかなかよいです。プリセットされた時間から実行したいセッションを選び、花びらのようなアイコンの収縮に合わせて深呼吸します。吸い込む時間は手首でTaptic Engineがブブブブ……と振動するため、目をつぶった状態でもペースを確認できます。

深呼吸は副交感神経の働きを活発化し、精神を安定させるホルモン「セロトニン」の分泌を促すと言われている

 日本には「心技体」という言葉があります。これまでApple Watchでは、アクティビティやワークアウトアプリで「体」を管理できましたが、watchOS 3で新たに「心」もサポート。ユーザーは自身の「技」磨きに注力できることで、さらなる生産性の向上が期待できる……といった狙いがあるかもしれません。

 毎日の活動量を自動的に記録する「アクティビティ」では、成果を友だちや家族と共有できるようになります。相手の歩数や消費カロリー、エクササイズの時間などをチェックしたら、そのまま応援メッセージを送ることも可能。

 この機能を活用すれば、パーソナルトレーナーが生徒の日々の運動をApple Watchで管理するなどの新しい使い方が実現します。生徒の運動量が少ないときはApple Watchから説教メッセージを送ったり、足りない運動をアドバイスしたり、きめ細やかなサービスを提供できるでしょう。

 パブリックβ版を試した限りでは、どのOSもまっとうに進化していて好印象を受けました。なお正式版のリリースまでに、内容が変更される可能性がある点はご容赦を。

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