夏休みにあわせて開催されるマウスコンピューター主催の恒例イベント「親子パソコン組み立て教室」が2016年も長野県飯山市の同社工場内で行われた。今回は30組の親子が参加し、二人三脚のPC自作に挑戦する。
親子パソコン組み立て教室は今年で7回目を迎える。冒頭に登壇したマウスコンピューターの小松社長は、「今はスマホやタブレットもあるが、それで見るためのコンテンツはパソコンで作られています」と話し、今後も変わらずPCが必要であることを強調。「マウスのパソコンは、一人一人組み立てる内容が違う自分だけのパソコンなので、生活の友になってくれるはず」と、BTOメーカーの特徴を分かりやすく伝えつつ、「今回の教室を通し、実際に自分の手で組み立てることで、パソコンをもっと好きになってほしい」と期待を込める。
また、ゲストとして登壇した飯山市の足立市長は、マウスコンピューターが販売するWindows 10 Mobile搭載スマートフォンを取り出し、金ぱくが張られた特別仕様のボディーを披露して「自然に囲まれた飯山市にこんなパソコン工場があるのかと驚かれた方もいるかもしれませんが、こうした最先端の技術と、伝統工芸をミックスしているのが飯山市です」とアピール。「是非親子の絆を深めて楽しんでください」とあいさつを結んだ。
2016年の親子パソコン教室は、昨年まで午前/午後で分けていた2部制を改め、午後の部のみで30組もの自作を一気に行う。このため、これまで工場の食堂を開放して実施していた組み立て作業を工場内に移し、実際に工場の設備を使用するプログラムとなっている。
実際の組み立てに入る前に、工場内の見学や基本パーツの仕組み、部材を集めるピッキング作業の解説が行われた。パソコン教室に当選した参加者には、子ども向けにかみ砕いて書かれた予習テキストが事前に配布されているものの、子どもたちは工場内の様子や初めて目にしたパーツに興味津々。特にCPUやメモリを食い入るように見ていたのが印象的だった。
親子パソコン教室 2016年では、例年にない新しい取り組みとして、「親子対抗ネジしめ対決」を加えていたのも目を引く。
具体的な内容は、無線LANの取り付け、メモリ(SO-DIMM)の取り付け、キーボードの組み立ての3つを制限時間内に行い、その仕上がりを採点するというもの。実はこのプログラム、これまで行ってきたパソコン教室の知見を生かして、組み立ての際に迷いやすい工程を事前に体験できる内容なのだ。確かに、無線LANモジュールにアンテナケーブルを装着したり、ノートPC用メモリを差し込むのは初めてだと難しいかもしれない。キーボードはドライバーでネジを回す箇所が多く、それだけでドライバーの習熟につながる。
制限時間の存在や採点されるというゲーム要素から、参加者たちは集中して「親子対抗ネジしめ対決」に取り組んでいた。普段から自作をしているお父さんは、子どもに父親の威厳を見せつけることができたかもしれない。
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