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» 2016年10月21日 06時00分 UPDATE

GPUをノートPCに外付け:モバイルノートが怪物ゲーミングPCに変身する「Razer Core」を試してみた (1/5)

ノートPCの不満として多く挙げられるグラフィックス性能不足。その解決策として注目されている外付けGPUボックス「Razer Core」の実力を探ります。

[ドリキン,ITmedia]

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 こんにちは、ドリキンです。普段はサンフランシスコに在住で、ソフトウェアエンジニアをしています。

 RazerのノートPC「Razer Blade」と「Razer Blade Stealth」に対応した周辺機器の「Razer Core」が、一部で熱い注目を集めています。当初のアナウンスからはだいぶ遅れましたが、2016年9月8日に日本でもついに発売されました。発売後すぐに完売し、10月中旬に再入荷しましたがそれも即完売、10月21日現在は「近日入荷予定」となっています。

 僕は一足先にUS版を手にして利用しているので、今回は実際の操作感やパフォーマンスなども含めたレビューをお届けします。

Razer Core Razerの薄型軽量ノートPC「Razer Blade Stealth」は、オプションの「Razer Core」と組み合わせることで、その真価を発揮します

それはノートPCの弱点「GPU性能」を補う拡張ボックス

 Razer Coreは、Razerの薄型軽量ノートPCであるRazer Blade Stealthと同時に発表された外付けGPUの拡張ボックスです。

 Razer Blade Stealth自体は外部GPUを搭載せず、Intel CPU内蔵のGPUを利用するため、ゲーミングPCとしては非力と言わざるを得ません。その代わり、MacBook Airを真っ黒に塗りつぶしたようなスタイリッシュな外観と、13.1mm厚で約1.25kgの薄型軽量ボディーがウリです。

 しかし、このRazer CoreにデスクトップPC用のグラフィックスカードを装着し、Razer Blade Stealthに接続して一緒に動作させることで、ハイエンドゲーミングノートPCにも劣らないパフォーマンスを発揮できるようになります。

Razer Core Razer BladeシリーズのノートPCを拡張する外付けGPUユニットが「Razer Core」です

 このようなドッキングステーションで機能を拡張できるノートPCは昔から存在しましたが、高速なインタフェースのThunderbolt 3が登場したことで、汎用(はんよう)のPCI Expressスロット用グラフィックスカードを装着できる拡張ボックスが幾つか出てきました。Razer Coreは、その先駆的な製品の1つです。

 通常サイズのPCI Express x16対応グラフィックスカードを装着して収納できるRazer Coreは、Thunderbolt 3を採用することで、理論的にはPCI Express x16(Gen 1)同様の最大40Gbpsという高速なデータ転送速度を実現し、それをUSB Type-Cケーブル1本でノートPCに接続できるという画期的な製品です。

Razer Core 側面の一方はメッシュ状になっていて、中に装着したグラフィックスカードを確認できます

 僕はもともとデスクトップPCにNVIDIAのGeForce GTX 980 Ti搭載カードを装着して使っていました。今はデスクトップPC用のグラフィックスカードをGeForce GTX 1080にアップグレードしたのを機に、GeForce GTX 980 Ti搭載カードをRazer Coreに入れて活用しています。

 購入したRazer Blade Stealthは4Kモデルなので、正直なところ、第6世代Core(開発コード名:Skylake)内蔵のGPUでは、Webブラウズなど普段の利用でも少しGPUのパワー不足を感じることがあり、「IntelのCPU内蔵GPUで4Kはちょっと攻めすぎたかな」と思っていました。

 しかしRazer Coreと併用すると、明らかにパフォーマンスの向上が実感できました。Razer Blade Stealthがグラフィックスカード搭載のデスクトップPCにも劣らない快適さで動作することに感動すら覚えます。

 今回はRazer Blade Stealth単体とRazer Core+GeForce 980 Tiを接続した際のパフォーマンスの比較も行いました。

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