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» 2016年12月11日 06時00分 UPDATE

ITはみ出しコラム:「Google日本語入力」の変換候補が違うときに試したいこと

ユーザー履歴から学習してくれる賢い「Google日本語入力」ですが、変換候補が「それじゃない……」というときもありますよね。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 PCでの日本語入力システム(IME)は何を使っていますか。

 WindowsやmacOS標準のもの、ATOKなどいくつか選択肢はありますが、私は「Google日本語入力」を使っています。無料で利用でき、使えば使うほど学習してくれるので(他のIMEも学習しますけど)、だいぶ便利になってきました。多分、Googleが得意な機械学習とか、もしかしたらディープラーニングとかも活用しているのかも。

Google日本語入力 「Google日本語入力」は無料でダウンロードして使える日本語入力システムです

 でも、最近はGoogle日本語入力の賢さに、ダメユーザーの私がついていけないことがあります。

 まず、私は自分の名前を時々間違えて入力します。姓は平凡なので、まずサジェスト(変換候補)の最上位に出てきますが、名前は1番多い漢字ではありません。もちろん辞書にフルネームで登録してはあるのですが、なぜかたまにサジェストの最上位に別の名前が表示されることがあり、それを1度でもそのまま変換してしまうと(よくやるんです)、次からはその知らない人の名前がサジェストの最上位に居座ります。

Google日本語入力 自分の名前を入力したとき、なぜかサジェストの上位に別の名前が表示されることも

 また、ユーザー履歴をしっかり記録するので、フレーズで入力したものも覚えるらしく、先日「世界エイズデー」の記事を書いた際に「(RED)」を変換して以来、丸かっこ「(」のサジェストの最上位が「(RED」になってしまいました。おかげで、「(コード名:Oreo)」と書こうとして、「(REDコード名:Oreo)」と誤変換されたまま記事を公開するところでした。

 大抵は何度か「(」を入力して現れるサジェストできちんと「(」を選んでいれば、利用頻度の低い「(RED」のランクは下がるはずなのですが、なぜか何度「(」を選択しても、いまだに「(RED」がサジェストの上位に来てしまいます(泣)。

Google日本語入力 ユーザー履歴から意図しない変換候補が……

【Update】自分の入力ミスで登録されてしまった変換候補は、サジェストを表示した状態で[Tab]か矢印キーで削除したい候補を選択し、[Ctrl]+[Del]で削除できると教えてもらいました。

 それから、Google日本語入力のいいところは、Webで使われている膨大なコトバから常に新しい用語を吸収して辞書を自動更新しているところです(馬締光也なら何と言うでしょう。おお、「馬締光也」もサジェスト候補のトップに出ました)。

 でも、この自動更新については「Google 日本語入力公式ヘルプフォーラム」でしかアナウンスされていないようで、サジェストのリストに見慣れないコトバが急に表示されてびっくりすることがあります。

 最近では、「ドル」と入れようとしたら「弗」がサジェストの最上位に出てきました。通貨単位の「ドル」は漢字で「弗」と書きますが、普段は使うことがありません。そのほか、ネットの掲示板や同人サークルなどで痛々しい活動をして目立っている(悪い意味で)アイドル的な存在になっている人を「弗(ドル)」と呼ぶそうです。ネットスラングのようなものですね。そのせいで、サジェストで「弗」の順位が上がってきたのかもしれません。

 もちろんそんなことは知らず、いつものように翻訳記事を書いていて「ドル」と入力して、サジェストにある「弗」を間違って選んでしまったら、やっぱりユーザー履歴として残ってしまいました。その後は何度も「ドル」を「弗」に誤変換してしまう事態に。海外速報を書くのが仕事の身としては困ります。

 しかし、諦める必要はありません。こういう、恐らく今後の自分の人生で二度と入力することはなさそうな文字(とか単語)は、Google日本語入力で表示させないように設定できます。ユーザー辞書に品詞を「抑制単語」と指定して登録すればいいのです。

 抑制単語は簡単に設定できます。サジェストに出てきてほしくない文字(とか単語)を選択した状態で、Windowsのツールバーにある入力アイコン(「あ」)を右クリックして「単語登録」を選び、「品詞」を「抑制単語」に指定して保存するだけです。

Google日本語入力 抑制単語の設定

 これでようやく「弗」は出てこなくなりました。どうしても弗を出したいときは「どるばこ」と入力すれば、(私の場合は)3番目の候補として出てくるので、万が一の場合はこれを利用することにします。

 昨今はAI(人工知能)の活用に代表されるように、ネット上のいろんなサービスが人間であるユーザーの能力を超えて便利になっていきつつあります。それはありがたいことですが、「ちょっと違うんだけど……」というときに、自分から能動的に調整できなくなり、かえって不便なことも出てきました。そういうことは、これからどんどん増えそうな気がします。

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