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» 2017年02月10日 17時37分 UPDATE

乙女ゲームにも期待が高まる! コーエーテクモのVR筐体を体験してみた

[村上万純,ITmedia]

 2月10日〜12日(一般デーは11〜12日)に幕張メッセで開催中の「JAEPO 2017」で、コーエーテクモウェーブはアミューズメント向けVR筐体「VR SENSE」を出展した。コーエーテクモにとって20年ぶりとなるアーケードゲーム機の開発とあり、ビジネスデーである10日でも長蛇の列ができていた。

VR SENSE コーエーテクモウェーブのアミューズメント向けVR筐体「VR SENSE」

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントのヘッドマウントディスプレイ「PlayStation VR」を装着して筐体内に入り込み、映像に合わせて動くシートに座ってゲームを楽しむ。今回の試遊機では、上部に空いた穴から風が出てきたが、今夏に発売する製品版では、香りやミストも吹き付ける機能も実装される。PS VRかヘッドフォンに、香りを出す専用ノズルを装着することを検討しているという。

PSVR 「PlayStation VR」の映像に連動してシートが動く

 JAEPO 2017で体験できるタイトルは、ホラーゲーム「ホラー SENSE だるまさんがころんだ(仮)」、競馬のジョッキーの気分を味わえる「G1 JOCKEY SENSE(仮)」の2つ。

 実際に両タイトルを体験してみた。ホラーゲームは、映像と音(ヘッドフォンを着用)で臨場感が増す上、映像の揺れに合わせてシートも揺れるので、恐怖と不安感が高まってくる。「前進しないとゲームが進まない、でも怖いから進みたくない」。製品版では、そんなジレンマをさらに味わえそうだ。

椅子 動くシート

 ジョッキーゲームでは、激しい椅子の揺れと上部から吹き込まれる風で、実際に馬に乗って疾走しているような体験ができる。いずれも操作は「PlayStation Move モーションコントローラー」を使用する。

風 天井部分から風が出てくる

衛生、防犯面、オペレーションコストに課題

 実際にアミューズメント施設で稼働するにあたり、いくつか課題もある。コーエーテクモウェーブ アミューズメント事業部副事業部長 藤井久徳プロデューサーは、「PS VRを使い回す上での衛生面や、プレイ中の荷物をどうするかという防犯面などに課題は残ります。あと、店員がずっとつきっきりというわけにはいかないので、運営上のオペレーションコストをいかに減らすかは今も検討中です」と説明する。

 PlayStation VRの登場で、家の中でもより気軽にVRが楽しめるようになったが、まだまだ未体験の人は多い。今後、VRがどれほど身近な存在になるかどうかが、オペレーションコストにも関わってくるだろう。

コーエーお得意の「乙女ゲーム」も登場か

 現時点では、コーエーテクモゲームスで制作する3タイトルのみ(上記2タイトルに加え、アクションゲームの『VRアクション 真・三國無双』)が発表されているが、藤井氏は「サードパーティー製のタイトルも募集していますし、コーエーテクモ内では女性向けコンテンツの開発も検討しています」と語る。

 コーエーテクモゲームスは、「ネオロマンス」と呼ばれる女性向け恋愛ゲームで長い歴史があり、女性向けコンテンツの制作に強みがある。藤井氏によると、「ゲームのようなインタラクティブな形ではなく、一方的に映像を見せる形になるかもしれません」ということだ。

 VR SENSEはグローバル展開も視野に入れており、今後も同社の強みを生かしたIPが投入されていく予定だ。

横 まだ試作機で、アミューズメント施設向けに今夏発売予定

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