HP 17-x100の本体サイズは417(幅)×280(奥行き)×24〜25(高さ)mm、重量は約2.65kgと、常時持ち歩いて使うには若干厳しい。ただし、冒頭でも述べた通り、家の中で持ち運ぶ分には問題ない。
家の中で持ち運んで使う場合、いつでもコンセントにつなげるとは限らない。そこで役に立つのがバッテリーだ。HP 17-x100には取り外し可能な4セルのリチウムイオンバッテリーが付属している。
今回レビューしたハイパフォーマンスモデルでは、満充電からの連続稼働時間は約5時間(JEITA 2.0基準)となっている。使い方次第だが、実使用時間はおおむね2〜3時間程度なので、家庭内で使うには十分だ。
ACアダプタは、ハイパフォーマンスモデルでは65W出力のものが付属する。アダプタ自体はコンパクトだが、コンセントケーブルはアース線を含むタイプであるゆえに若干太めだ。ただし、柔らかめなので取り回しはしやすい。
HP 17-x100のハイパフォーマンスモデルには、今回試用した17-x116TXのほかに、メインメモリを倍の16GBにした「17-x117TX」が用意されている。メインメモリの容量を重視する人、あるいはデュアルチャネル構成によるアクセス速度の向上を重視した人には、は17-x117TXをお勧めしたい。
メモリ構成以外の基本スペックは、両機種ともに共通だ。CPUは第7世代Coreファミリー(Kaby Lake)に属するCore i7-7500U(2.7〜3.5GHz)で、ストレージはキャッシュメモリ8GB付きの1TBハイブリッドHDD(シリアルATA接続)を備えている。ハイブリッドHDDはSSDと比較すると読み書き速度は遅いものの、頻繁に読み書きされるデータについてはキャッシュメモリの効果でより高速にアクセスできるようになっている。
CristalDiskMark 5.2.1で、レビューした個体に搭載されている東芝製の「MQ02ABD100H」の読み書き速度を計測したところ、シーケンシャルリードが99.86MB/秒、シーケンシャルライトが52.02MB/秒、ランダムリードが5.735MB/秒、ランダムライトが22.78MB/秒となった。ただし、Windows 10 Homeにおいて電源を入れてからログイン画面が出るまでの時間は5〜6秒程度と一般的なHDDより若干早めだ。
また、両機種はAMDのノートPC用外部GPU「Radeon R7 M440」を搭載している。グラフィックメモリはメインメモリとは別に4GBを用意している。そのため、メインメモリをフルに使えることがメリットだ。
実際に総合PCベンチマーク「PCMark 8」と3Dベンチマーク「3DMark」を実行した結果は以下の通り。外部GPUを搭載していることと、最新世代のCPUを使っていることもあって、家庭で使うPCとしては十分な性能を有している。
HP 17-x100シリーズは、デスクトップPCの代替を主眼に置いた大型のノートPCだ。
スタンダードラインであることもあり、スペック面で「費用対効果」をシビアに見ている点もある。しかし、今回レビューしたハイパフォーマンスモデルであれば、Core i7-7500UとRadeon R7 M440の相乗効果でおおむね何でも快適にこなせる。画面が大きめで文字も見やすいことから、家族全員が共用するノートPCとして使うのもアリだ。
家族全員で使う「家用PC」を探しているのなら、HP 17-x100シリーズにハイパフォーマンスモデルを視野に入れても良いだろう。
5月6日まで、日本HPのWeb直販サイト「HP Directplus」では「ゴールデンウィーク限定キャンペーン」を開催している。
このキャンペーンでは、通常10万9800円(税別)から購入できるHP 17-x100のハイパフォーマンスモデルが10万4500円(税別)から購入できる上、「Microsoft Office Personal Premium」または「3年保証」のいずれかを無料でセットできる。
このチャンスを逃さないようにしよう。
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