先週はストレージ関連の新製品が目立っていた。HDDの注目株はSeagateのNAS向けシリーズ「IronWolf」と「IronWolf PRO」。いずれも最大容量の12TBモデルが追加され、複数のショップの店頭に並んでいる。税込み価格は6万円弱と6万5000円弱だ。
12TB HDDは9月初旬にHGSTからサーバー向けの「Ultrastar He12 HUH721212ALE600」が登場し、Seagateからも同月中にエンタープライズ向けモデルが出荷されてるが、コンシューマーも対象となるNAS向けは今回が初となる。
IronWolf 12TBモデルは最大210MB/sの転送レートを持つMTBF100万時間のHDDで、メーカー保証期間は3年。上位のIronWolf PROは最大250MB/sで、MTBFは120万時間。メーカー保証は5年となる。
入荷したTSUKUMO eX.は「法人向けから個人向けへという流れに乗った新製品といえそうですね。価格もとりわけ高かったり安かったりするわけでもないので、大容量が必要な人にじわじわ売れていく感じになるでしょう」と話していた。
法人向けが先行するのは大容量HDDに限らない。9月末には、インテルからサーバ向けとして375GBのPCIe SSD「SSDPED1K375GA01」が売り出されている。高速ランダムアクセスと高耐久を備えたフラッシュ「3D XPoint」を採用したストレージで、税込み価格は19万5000円前後となる。
「いまはデータはローカルではなくクラウド、つまり企業側に集まる流れになっているので、個人よりも企業がより大容量で高速なストレージを求める傾向はますます顕著になっています。そういう視点で企業向けストレージをウォッチしていると面白いですね」(TSUKUMO eX.)
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