12月6日(現地時間)にハッキングを受け、約4700BTC(ビットコインの単位、当時約76億円)を盗まれた、スロベニアのマイニングサイト「NiceHash」は、12月20日にサイトを復旧させた。盗まれた約4700BTCは「NiceHashが持っていた資金の全て」だったという。
NiceHashはマイニングの採掘能力を売買できることが特徴。マイナー(採掘者)にとっては、ソフトの設定が容易で、収益性の良い仮想通貨を自動で切り替えてマイニングする機能があったため、入門向けに支持されていた。かくいう記者も、ゲーミングPCで仮想通貨をマイニングすることを紹介した記事ではNiceHashを紹介していた。
復旧したサイトにログインすると、全てのユーザーの残高が0になっている。一方で過去の残高のタブもあり、ハッキング以前にNiceHash上に自分がいくら保持していたかを確認できる。
盗まれた残高について、NiceHashは「国際投資家のグループから、残高復旧のための資金を確保できた。残高の払い出しについては2018年1月31日にアナウンスする」と声明を出している。既に資金を確保できているのに払い出しまで時間がかかるのは、「全ての法的な書類を正しく処理するため」としている。
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