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» 2017年12月21日 18時06分 公開

乃木坂46のテレビCMで見かけるマウスってどんな会社?

G-Tune開発部に配属されたい。

[ITmedia]

乃木坂46のテレビCMで見かけるマウスって?

 乃木坂46をCMキャラクターに起用し、テレビでも見かけることが増えたマウスコンピューター。90年代前半の“春日部パソコン”時代から同社を知っている読者にとっては、「マウスも大きくなったんだなぁ」と感慨深いものがあるかもしれない。特に国内大手PCメーカーが勢いを失った昨今ではなおさらだ。

 ここでは、テレビCMを見て初めてマウスの名前を知った、あるいは昔から知っているけれど今はどんな会社なのか知らない、という人に向けて、マウスコンピューターの情報をまとめてみた。

パソコンを作っている会社です

 マウスコンピューターの名前の通り、同社はPCメーカーだ。先にも触れたが、元々は創業者の高島勇二氏が1993年に春日部で立ち上げたPC事業が前身で、その後1998年にマウスコンピュータージャパンを設立、同年「秋葉原ショールーム」をオープンしている。

G-Tune開発部の研究室風景(「ウチの先輩、最高かよ!〜西野七瀬 G-Tune篇〜」より)※実際の開発部とは異なります

 このころは、1995年に登場したWindows 95でインターネットが一般に普及し始め、秋葉原ではパソコンをより安価に入手するためにパーツを自分で組み立てるPC自作が流行した時期。こうした流れを背景に、パソコンの知識がなくてもパーツをカスタマイズして自分にあったマシンを手軽に入手できるBTOメーカーとして成長し、2006年にPC事業部門がMCJグループから分社化、小松永門社長率いる現在の「マウスコンピューター」がスタートした。

ちょうど10年前の小松社長。マウスコンピューターの分社化で同氏にインタビューをしたときのもの

 マウスコンピューターの本社ビルは、2016年に現在の東京日本橋タワー26階(東京都中央区日本橋2-7-1)に移転。日本橋高島屋からほど近い場所にある高層ビルの中にある(ちなみに、現MCJグループの傘下には、マウスコンピューターを筆頭にiiyama、ユニットコム、テックウインド、アユート、コムコーポレーション、ソルナック、aprecioなど秋葉原になじみ深い企業が並んでいる)。

マウスコンピューターの社内には亀がいる。1993年当時、春日部にあった本社にミドリ亀が迷い込み、同社はその亀とともに成長してきたという縁で、毎年亀のこうらをあしらった酉の市の熊手を奉っている

どんなパソコンを作っているの?

 前述の通り、マウスコンピューターの強みは、用途に合わせてパーツを細かくカスタマイズできるBTO(Build To Order)に対応している点だ。自分が必要とする部分は高性能に、不必要な部分は省くことで、コストパフォーマンスの高い自分だけの1台が手に入る。

 とはいえ、ユーザーの様々な用途や幅広い好みをカバーするために、ある程度のブランド分けがされている。具体的には、日常的なパソコン利用を想定した「mouse」ブランド、PCゲームに最適化した「G-Tune」、写真や映像編集に適したクリエイター向けの「DAIV」、そして法人向けの「Mouse Pro」だ。

 なかでもG-Tuneは、eスポーツ支援の一環として数々のゲーム大会に協賛し、秋葉原の中央通り沿いに直営店も構えているので(12月には大阪・日本橋にもオープンした)、読者の中にも目にしたことがある人は多いかもしれない。各ブランドのイメージは乃木坂46が出演するムービーが面白くまとめているのでこちらを見てほしい。

長野県の飯山工場が生産拠点

 乃木坂46を起用したCMを見ると、国内生産や24時間365日電話サポート、96時間以内の修理といった、マウスコンピューターの「品質・信頼性」を前面に打ち出した内容になっている。まだまだマウスの名前を知らない一般層に向けた“新しい会社”(といっても20年以上の歴史を持つが)らしいプロモーションだ。

 同社の生産拠点は長野県飯山市にあり、この飯山事業所はかつてディスプレイメーカーとして知られる飯山電機の工場だったもの。2008年にiiyamaはマウスコンピューターに吸収合併され、ディスプレイブランドとして存続している(ちなみに、同じくMCJグループの傘下のユニットコムもPCのブランドにiiyama PCを使用しているがこれとは別)。なお、国内市場に限定して展開しているマウスコンピューターだが、iiyamaディスプレイはヨーロッパでのシェアが高く、海外市場を重視して展開している。

 また、この飯山工場では、2010年から毎年、小学生の夏休みに合わせて「親子パソコン組み立て教室」を行っているのもユニークだ。パソコンの仕組みやモノ作りの楽しさを子どもたちに伝える恒例のイベントで、北は北海道から南は沖縄まで、これまで様々な親子が参加してきた。当初は小規模なイベントだったが、現在では地元の新聞やテレビ局をはじめ、数多くのメディアが取材に来る規模に成長している。

2017年親子パソコン組み立て教室の様子。多数のメディアが取材する恒例イベントに成長した

第8回となる2017年は(簡易)水冷ゲーミングデスクトップPCを組み立てる小学生の姿も。第1回は組み立てやすいベアボーンノートで統一されていたが、回を重ねる度にマシンの難易度も上がっているようだ

新しいことにチャレンジする企業文化

 マウスコンピューターの特徴としてフットワークの軽さも挙げられる。最近注目されているeスポーツだが、ゲーミングPCブランドのG-Tuneは以前からPCゲーム文化そのものを後押しする活動を行っており、2016年(2016年1月から2016年12月)はゲーム大会などのイベントに協賛した数が100件を超えた。

 また、Oculus Rift DK1が登場してすぐにVRの可能性に着目し、現在ほどVRが話題になる前から直営店に体験ブースを設けるなどVRへの投資も積極的に行ってきた。PC以外でもWindowsスマートフォンスティック型PCスマートホーム導入キットなど、話題性のある製品を他社に先駆けて市場に投入したのは記憶に新しい。

ハロウィン翌日、アキバで掃除をする黄色のシャツを着た集団の正体はマウスコンピューター

 2017年は同社の社員と一般参加の人たちでハロウィン後のアキバを掃除するなど、会社が成長した今でも持ち前のフットワークの軽さでユニークな企画を実施している。2018年もユーザーを楽しませる面白い製品の登場を期待したい。

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