連休明けの新製品で目立っていたのは、サムスンのNVMe M.2 SSD「970 PRO」「同EVO」シリーズだ。上位の970 PROは1TB、512GBモデルがあり、税込み価格は7万5000円弱と4万円前後。下位の970 EVOは2TB、1TB、500GB/250GBがあり、税込み価格は順に10万円前後と5万4000円前後、2万8000円前後、1万6000円前後だ。
どちらも自社開発の「V-NAND」と新コントローラー「Phoenix」を採用してパフォーマンスアップを図っており、1TBモデルで旧世代と比較すると、PROはシーケンシャル速度がライト2100MB/s(リード3500MB/s)からライト2700MB/s(リード3500MB/s)へ、ランダム速度はライト36万IOPS(リード44万IOPS)からライト50万IOPS(リード50万IOPS)へと向上している。
EVOはシーケンシャル速度がライト1900MB/s(リード3200MB/s)からライト2500MB/s(リード3400MB/s)、ランダム速度はライト36万IOPS(リード38万IOPS)からライト45万IOPS(リード50万IOPS)となっており、こちらもスペックアップしている。
また、初回のラインアップに、PROの2TBがなく、代わりにEVOに2TBモデルが追加されているといった違いも見られる。
この系統のシリーズはNVMe M.2 SSD市場をけん引してきた歴史があり、各ショップで新シリーズに対する期待は高い。
ただし、連休前から予約を受け付けているオリオスペックは「意外とそうでもない」と初回の反響を率直に語る。「960 PRO/EVOほどの前世代からのジャンプアップがないのと、NVMe M.2 SSDの選択肢が既に十分広がっているというとことがあるのかもしれません。定番に成り代わるのは間違いないので、これからの伸びに期待したいですね」と話す。
そこで期待をかけられているのは、960 EVOの2TBモデルだ。「10万円を切る価格で大容量が手に入るというのは、今回の世代ならではの魅力です。大容量のブート環境のニーズは確実にありますから、いい選択肢が出たと思います」(同)
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