メモリ容量は標準で16GBと十分な容量を搭載。BTOで32GBも選択できる。データストレージは、256GBのM.2 SSDと1TB HDD(Serial ATA 6Gbps)のデュアルストレージ構成を採用する。快適なレスポンスと容量の余裕を比較的低コストで両立できるコストパフォーマンスに優れた構成といえる。BTOではより大容量のSSDや、より高速なPCIe 3.0 x4/NVMe対応SSDを選ぶことも可能だ。
通信機能としては、1000BASE-T対応の有線LANを標準装備する他、無線通信機能として、標準構成でIEEE 802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN(433Mbps)、Bluetooth v5を装備する。BTOではより高速な最大1.73Mbs(いわゆるIEEE 802.11ac Wave2の仕様)に対応したIntel Dual Band Wireless-AC 9560も選べる。
本体側面には、Type-CとType-AのUSB 3.1 Gen.2ポートを含めてUSBポートを4基、HDMI、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)など、不足のない内容の端子を装備する。液晶上部には100万画素Webカメラも内蔵しており、ビデオチャットも追加コストなしで楽しめる。
15.6型サイズの液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応する。液晶の配向技術は特に記載がないが、上下の視野角が狭いことからTN方式と思われる。表面は非光沢のノングレア仕上げのため照明などが映りこみにくく、ゲームや映画などで暗いシーンが多い場合も気になりにくい。
i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が7663K、輝度が233cd/m2だった。色域は掲載した色度図(Color ACで作成)にみる通り、あまり広くなく、sRGB面積比56.9%。標準では青が強く、少しクセのある色味だ。クリエイティブワークに使うなら調整は必須だろう。
ステレオスピーカーは底部に搭載。素の状態ではやや迫力に欠けるが、音響効果ソフトウェアとしてSoundBlaster CINEMA5を導入しており、これを利用することでグッと印象が良くなる。音楽や動画などのエンターテインメントもしっかり楽しめる。
キーボードは6列配列のアイソレーションタイプで、テンキーを搭載している。キーピッチは公称約18mmとフルサイズより少し低めだが、実測してみると横は約18mm、縦は18.5mmほどあり、窮屈には感じなかった。キーストロークは約1.8mmだ。キートップ、スイッチともに同社のゲーミングモデルと比べると若干のコストダウンは感じるが、悪くない感触のキーボードだ。
テンキー付きのキーボードによく見られることだが、Enterキーとその右にあるテンキーの間隔が実測で約4.5mmほどとあまり大きく空いていない。また、カーソルキーが基本キーと同列でテンキーにまたがるように配置されているため、慣れるまではミスタイプしやすいかもしれない。
キーボード手前には大きなタッチパッドがある。Windows 10の高精度タッチパッド機能に対応しており、2本指でのスクロールやズームのほか3本指、4本指を使ったアプリ切り替えなどのジェスチャー機能などが利用できる。左右独立型のボタンが用意されており、使い勝手は良好だ。
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