コラム
» 2018年12月16日 06時00分 公開

ITはみ出しコラム:AmazonがようやくChromecastを販売再開 Googleとの終戦に向けた大きな一歩?

ユーザー不在の締め出し合戦を繰り広げてきたAmazonとGoogle。Amazonが「Chromecast」の販売を再開したことで、ようやく状況が変わるかもしれません。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 12月13日、米Amazon.comが米Googleのストリーミング端末「Chromecast」と「Chromecast Ultra」の販売を再開しました。「今までAmazonでChromecastが買えなかったの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、その通りです。

Chromecast 米Amazon.comが米Googleの「Chromecast」を販売再開しました。Amazon自身がストックし、出荷するとなっています

 AmazonとGoogleは扱うサービスや製品が幅広いので、いろんなところで競合します。

 例を挙げると、Amazonは「Fire TV」と「Amazonプライム・ビデオ」を、Googleは「Chromecast」と「YouTube」を持っていて、これらは競合する部分が多いことから、お互いの製品やサービスを締め出し合うという、ユーザーにとって迷惑なバトルが激化していました。

 2015年にAmazonがChromecastの販売をやめたときは、Googleは「金持ちけんかせず」的にスルーしたのですが、2017年6月にAmazonが発売したディスプレイ付きスマート端末「Echo Show」の売れ行きが好調になると、2018年1月にGoogleはEcho Showと「Fire TV」からYouTubeを引き上げると予告しました。

 実際、GoogleはYouTubeをFire TVから引き上げてしまい、AmazonはChromecastだけでなく、「Nest」などのGoogle関連製品も販売しなくなり、「Google Cast」(Android TVとかChromecastとかのこと)でAmazonプライム・ビデオを見られなくしてしまいました。

 ちなみにAmazonは2017年12月にGoogleとAppleのキャスト関連製品の販売を再開すると発表していて、休戦になるとみられていましたが、実際には1年近くChromecastの販売を再開していませんでした。

 今回、AmazonがChromecastの販売を再開したことで、まずAmazonからGoogleに歩み寄ったのでしょうか。今のところ、両社から特にコメントはありませんが、これは終戦への大きな一歩とみてよさそうです。

 でも、ChromecastとFire TVの両方を使っている編集部に確認したところ、今のところFire TVにはまだYouTubeアプリがなく、ChromecastではAmazonプライム・ビデオをキャストできないそうです。

 12月15日の朝6時ごろ、PCのChromeブラウザでAmazonプライム・ビデオを開き、映画をAndroid TVにキャストしていたら、ちゃんとテレビの画面に映像が表示されました。前日の夜には、できなかったことです。ちょっとずつ前進しているのかもしれません(Androidスマートフォン「Pixel 3」のAmazonプライム・ビデオアプリからAndroid TVへのキャストはできませんでした)。

Android TV PCのChromeブラウザでAmazonプライム・ビデオを開き、映画をAndroid TVにキャストしている様子
Pixel 3 Androidスマートフォン「Pixel 3」のAmazonプライム・ビデオアプリからAndroid TVへのキャストはできません

 AmazonはGoogleを、GoogleはAmazonをどう思っているのでしょう? 久しぶりにAmazonの音声アシスタント、Alexaに「Googleアシスタントって知ってる?」と聞いたところ、以前と同じ「ウワサを聞いたことはあります」という答えでした。

 一方、Googleアシスタントに「Alexaって知ってる?」と聞いたところ、「私では力不足だったでしょうか」「悔しい! あなたのお役に立てなかったことが悔しいです!」と、Alexaをかなり意識した答えがかえってきました。

Google Assistant その他、「はい、分かりました。今後も修行を重ねます!」という答えも

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