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» 2019年01月07日 23時00分 公開

GeForce RTX 2060の性能は? ベンチマークテストで徹底検証 (1/3)

2018年はTuringコアがメインストリームにやってくる! 第4の「RTX」として登場したGeForce RTX 2060の性能をチェックする。

[石川ひさよし,ITmedia]

 2018年の第3、4四半期にかけ、NVIDIAは従来のPascalコアGPUに次ぐ新GPUコア「Turing」をリリースした。GeForce RTX 2080 Ti、2080、2070と、エンスージアスト向けからハイエンドまでをカバーしたが、2019年最初にリリースするのはついにメインストリームゾーン、「GeForce RTX 2060」だ。Turingコアの新機能が、ついにメインストリームでも体感できるようになる。

GeForce RTX 2060

メインストリームに降りてきたTuring

 GeForce RTX 2060は、TU106コアを採用する。TU106コアはGeForce RTX 2070と同様であり、RTコアもTensorコアも搭載している。RTコアを用いるリアルタイムレイトレーシングやTensorコアを用いるDLSSなども利用可能だ。ただし、RTコアもTensorコアも、それぞれどれだけ搭載しているかで性能は異なる。

RTX 2000シリーズの主な仕様(一部Founders Editionの値)
製品名 RTX 2080 Ti RTX 2080 RTX 2070 RTX 2060
コード名 TU102 TU104 TU106 TU106
SM数 68基 46基 36基 30基
CUDAコア数 4352基 2944基 2304基 1920基
RTコア数 68基 46基 36基 30基
Tensorコア数 544基 368基 288基 240基
Tensor FLOPS 114FLOPS 85FLOPS 59.7FLOPS 51.6FLOPS
テクスチャユニット数 272基 184基 144基 120基
GPUクロック 1350MHz 1515MHz 1410MHz 1365MHz
ブーストクロック 1545MHz 1710MHz 1620MHz 1680MHz
メモリの種類 GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリバス幅 352bit 256bit 256bit 192bit
メモリ容量 11GB 8GB 8GB 6GB
メモリデータレート 14Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps
ROP数 88基 64基 64基 48基
NV-Link 2レーン 1レーン
TDP 250W 215W 175W 160W

 GeForce RTX 2060のスペックは、RTX 2070をベースにグラフィックス部分とメモリ部分の双方が削られた内容となっている。グラフィックス部分はおよそRTX 2070の8割強で、例えばCUDAコアは1920基だ。RTX 2070から384基削減されている。なお、RTコアやTensorコアも同じ比率で削減されている。RTX 2070では36基だったものが、RTX 2060では30基といった具合だ。

GPU-Zから見たGeForce RTX 2060

 メモリ部分については、まずGDDR6を採用するという点では従来のメインストリーム向けGPUであるGeForce GTX 1060のGDDR5に対してアップデートされた。GDDR6メモリはGDDR5メモリに対してより高クロックでの動作が可能となった。

 GeForce RTX 2060は14GbpsのGDDR6メモリを採用しており、8GbpsのGDDR5メモリだったGTX 1060に対してアドバンテージがある。メモリ転送速度は、メモリのクロックに加えてバス幅もかかわるが、ここはGTX 1060同様192bitだ。

 一方、メモリ転送速度で比較をしてみると、192bitで8GbpsのGDDR5メモリだったGTX 1060は192GB/sであるのに対し、192bitで14GbpsのGDDR6メモリのRTX 2060は336.1GB/sであり、ここは大幅に強化されている。なお、GDDR5世代でいえば、GTX 1080(256bit)が320GB/sであり、RTX 2060はこれを上回っている。

 GeForce RTX 2060のTDPは160Wとされる。同じTU106のRTX 2070と比べて15W抑えられており、電源出力や冷却に対する要求も緩和される。ただし、GeForce GTX 1060は120Wだったので、それと比べると40W増えている。製造プロセスはPascalの16nmからTuringで12nmへと移行し、同じ回路であれば消費電力や発熱も減っただろう。しかし、Turingコアでは製造プロセスのシュリンクで生まれた余裕をRTコアやTensorコアといったように、回路を増強する方向に振っている。

 それでは、今回入手したNVIDIA純正のGeForce RTX 2060カードの外観を見てみよう。

 カードのサイズやデザインは以前レビューしている同社のGeForce RTX 2070カードとほぼ同じだ。異なるのは2060という型番だけだろうか。GeForce RTX 2080 Tiおよび2080カードよりも一回り短いサイズであるが、デュアルファンのレイアウトは変わらない。

レファレンスカードでは、RTX 2080と2080 Tiで導入されたデュアルファン、それらよりもファンとファンの間隔が狭いRTX 2070のレイアウトを踏襲している
上部を見てもNV-Link端子はない
補助電源コネクターは後部に8ピン1基を設けている

 GeForce RTX 2070カードで特徴だった点を振り返りながら見ていくと、上部にNV-LINKはなく、補助電源コネクターが後部にあるあたりも同じである。補助電源コネクターは8ピン×1基だ。既に流通しているほとんどの電源のPCI Express補助電源コネクターが8ピンないし6+2ピンなのでここは問題ないだろう。

映像出力端子は、DisplayPort×2、HDMI×1、USB Type-C×1、DVI-D×1
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