ケータイ感覚で快適に使える本格スマートフォン――ドコモ「HT1100」(1/2 ページ)

» 2008年05月02日 23時59分 公開
[小山安博,ITmedia]
photophoto NTTドコモのHTC製Windowsケータイ「HT1100」。写真右はディスプレイをスライドさせたところ。左上のWindowsキーからWindows Mobileを搭載することが分かるが、一見すると普通の携帯電話のようなデザイン

 一見すると普通のスライド型端末に見えるNTTドコモの「HT1100」は、Windows Mobileの高機能とケータイの使いやすさを併せ持つHTC製のスマートフォンだ。

 OSはWindows Mobile 6 Professionalを採用し、タッチパネルによりディスプレイを直接触って操作が可能。Outlook MobileやInternet Explorer Mobileなど、PCと親和性の高いアプリを用意し、下り最大3.6Mbpsの高速通信が可能なFOMAハイスピード(HSDPA)にも対応している。さまざまな特徴を持つHT1100の実力をチェックしてみた。

携帯電話の使い勝手を実現

 HT1100の電源を入れると、イー・モバイルの「EMONSTER」やソフトバンクモバイルの「X03HT」など、最近のHTC端末に広く搭載されている「HTC Home」画面が表示される。通常のWindows Mobileの待受画面(ホームスクリーン)も、各種情報を一覧表示してくれて便利なのだが、一般的なケータイの待受画面と違うためか、デザインと視認性にやや難がある。

photophotophoto 本体側面。ボリュームキーとmicroSDカードスロットがある(写真=左)。電源キーとカメラキー(写真=中央)。本体下部。USB端子とスタイラスペンがある(写真=右)

photo HTC Homeの画面。天気予報やランチャーもここから利用できる

 一方のHTC Homeは、ディスプレイ中央に大きな時計を表示し、その下に機能別のアイコンを配置するというもの。さらに、機能ごとに切り替わるメニュー画面をタブ表示しているので、非常に分かりやすいユーザーインタフェース(UI)となっている。

 HT1100はタッチパネルを搭載しており、十字キーでカーソルを動かす操作に加えて、指やスタイラスペンで直接画面に触れる操作も可能。この大きなアイコンは、特に指で押す際に分かりやすく、直感的な操作ができる。

 またHTC Homeは、着信メール数や不在着信数がひと目で分かり、タブを切り替えることで天気予報やランチャーなどの機能を利用できる。画面の下半分にはWindows MobileのToday機能を割り当てており、直近の予定もすばやく確認できて便利だ。

 もう1つ、HT1100のUIにおける大きな特徴がHTC独自の「TouchFLO」を搭載した点だ。これは、ディスプレイ上で指をスライドさせることによって操作するインタフェース。例えば、ディスプレイの下部に指を触れてそこから上に向かってスライドさせると、アドレス帳やマルチメディア機能を選択できる立体メニューがアニメーションとともに現れる。

 この立体メニューは待受画面だけでなく、ほかのアプリケーションが起動している場合でも利用できる。このメニュー画面は3つの画面で構成され、1つ目は大きなアイコンを表示したいわばランチャー画面で、メールやSMS、Internet Explorer Mobile(IE)、予定表といったアプリをタッチ操作で簡単に起動できる。

photophotophoto TouchFLOのメニュー画面。大きいアイコンで指を使った操作がしやすい。アドレス帳は、画像を登録しておけばそれが表示される

 さらに画面の右から左に指をスライドさせると画面がアニメーションとともに切り替わり、ミュージック、フォト、ビデオの3つのアイコンが表示される。ここからフォトビューアやビデオプレーヤーといったマルチメディア機能を素早く呼び出せるのは便利だ。

 また、右から左にスライドさせるとアドレス帳を表示する。この画面では、Windows Mobileの連絡先に登録されているアドレスから、9人までのアドレスをショートカットとして登録、大きなアイコンを指でタッチすることで、発信やメール作成を行う。

 逆に、左から右に指をスライドさせると画面が反対方向に切り替わり、メニュー画面自体を終了する場合は、画面の上から下に指をスライドさせればいい。

 TouchFLOはこのメニュー画面だけでなく、IEや電話帳画面でも動作する。連絡先一覧では指を上下にはじくだけで画面がスクロールし、IEでは、画面に触れた指を上下左右に動かすことで、画面がそれに合わせてスクロールする。

photo 画像ビューア。Windows Mobileに付属するものとは異なり、指を使った操作に対応

photo 液晶をスライドさせた時に表示される画面

 画像ビューアでは、指を左右にスライドさせると画像送り、画像の一部に指で円を描くとその場所を拡大表示、逆回転させると縮小表示、半回転させると画像の回転といった操作が可能。実際に使ってみたところ、ゆっくり円を描くと拡大縮小、素早く回すと画像の回転がうまく認識されるようだ。

 ディスプレイに触って直接操作するタッチパネルは、最近ではiPhoneやiPod touchの影響もあってかそのUIがよく練られるようになってきた。このTouchFLOも、タッチパネルの操作性を向上させる技術として健闘している印象だ。とにかく指でスライドさせるだけで動作する操作性は快適だ。

 珍しいところでは、端末を閉じた状態からスライドさせると、それにあわせて画面が切り替わり、新規メールや新規予定、新規連絡先などの作成用ショートカットが表示される機能が目を引いた。そのままダイヤルキーで番号を打てば電話をかけることができ、“スライドオープンとともに何か作業を行う”というユーザーの動作を先読みしているのだ。なお、このショートカット画面は、そのまましばらく待つかスライドを閉じるともとの状態に戻る。

※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものです。製品版では仕様が変わる可能性があることをご了承ください。
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